カテゴリ:音楽(クラシック)
「MかFか」
今日は四重奏の練習日。久しぶりにベト様の初期作品18の3を。Vln1 ぼく、Vln2 Yさん、Vla Nさん、Vlc Eさん。 この曲は、いちおう3番となってるものの実は彼が最初に書いた四重奏曲、というのをどっかで読んだ記憶がある。でも曲の完成度はおそらく後期作品(「第九」とか)に匹敵すると言っちゃってよいかも。 随所に「どっきり」が仕掛けられてて楽しいし、とにかく緻密。音階を駆け上がったり駆け下がったりするところも、最終目的音にきちんと着地するために、つじつま合わせのコワザがさりげなく使われてたり。モーツァルトとかシューベルトには見られないテク。二重フーガもご登場。強弱の指定も「オレ様」度がハンパなくて、ベートーベン以外の何者でもなく。 あと、終楽章弾いてて思ったけど、作曲家の技量が顕著に表れるのって、8分の6拍子の曲ではないかと。完ぺき。しかもあれほどドンチャン騒ぎしといて、最後はおしとやかにひっそりと。 備忘。この曲には、smorzando と sforzando の両方が出てくるので要注意。スモルツァンドは「死にゆくように消え失せていく」の意。どーせ誤植ぢゃないの?とか言ってスフォルツァンド(=「その音のみを強めにガン弾き」)で弾いてる場合ぢゃないし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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「ルディ」のPiecesってなんだかんだいって奥深いですよね。
超ポピュラーなピアノ曲(「月光」とか「エリーゼ」さえも!)も解釈によってどんどん深くなりますしね…。 >作曲家の技量が顕著に表れるのって、8分の6拍子の曲 確かにそうかも! (Dec 1, 2017 07:30:52 PM) |
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