カテゴリ:映画、テレビ
「Black lives matter」(評価 ★★★★☆ 四つ星)
こちらアメリカでは先日、おバカな白人警察官が黒人さんを膝で押さえつけて窒息死させた事件があって大問題に発展。それを機に、本作品が再評価されているとのこと。 1980年代のアラバマで実際に起きた事件をもとにした作品。 https://wwws.warnerbros.co.jp/kuroi-shiho/ 劇場公開時に見逃してた自分が恥ずかしい。よくできた映画だと思った。ちょっと長いのだけれど(2時間超え)、じっくり集中して観られた。実話というのだから呆れる。警察も裁判所ももっとしっかりしていただきたい。 役者さんたちの演技も演出もいい塩梅。下手に熱演しすぎないところに好感が持てた。 音楽もよろしい。普段なかなか聴くことのない類の音楽で、なおさら興味深く耳を傾けた。 欲を言えば、余計な場面は削ってしまっていいから、その代わり白人キャラ数人の改心ぶりを丁寧に描いてほしかった。白人の視聴者が感情移入できそうな登場人物が少なすぎ。例えば刑務所の若い白人看守。彼は一部始終を近くで見てる唯一の人物であり、非常に重要な役どころかと思ったし、実際に伏線もあったのだけれど、彼の心情は結局は全く描かれていなかった。 そもそも、「黒人差別はいけない」と思ってる白人は多いはずなのに、彼らの多くが何十年ものあいだ見て見ぬふりをしてきたことが問題なのではないかと。 こうゆう映画、白人さんと黒人さんとでどのように評価が分かれるのか興味深い。ぼくは単純にいい映画だなーと思ったけど、当事者から見るといろいろと言いたいことがあるに違いなく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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