カテゴリ:映画、テレビ
「しょくぶつ物語」(評価 ★★★★☆ 四つ星)
肉や魚を排除し植物系のものだけを食べる「plant-based diet」を紹介するドキュメンタリー。何十人もの信者に取材し、その利点を力説。http://www.foodchoicesmovie.com/ 実はぼくの周りにも菜食主義やvegan(卵や乳製品も不可)の友人がけっこういて、少しずつ彼らの影響を受けてきてる状態。この映画観て、ぼくもますます草食系男子化するんだろうかと身構えながら鑑賞に臨む。 で、この手のドキュメンタリー観るたびに思うんだけど、非常に細かく取材されててあれこれ論点が紹介されるのに、観終わった後はお腹いっぱいで、かえって何も残らない。うまく図表とかにまとめてくれればもっと良かった。 一番の論点は、人間の体に必要とされる全ての栄養素を植物だけで摂取できるのかどうかということ。 この映画では、ビタミンB12以外の栄養は全て網羅できると断言。乳幼児への牛乳すら不要と言い切る。野菜や果物は農薬を使って栽培されてるから人体に危険なのではという意見については、そんなの洗って食べればいいじゃんと一蹴。肉や魚に含まれる有害な成分(水銀とか)と比較したら微々たるものらしい。 さらに、植物の栽培は持続可能(sustainable)なのに対し、牛や豚や鶏を飼育するために必要な土地と餌と労力が地球環境に与える悪影響は計り知れない。 驚いたのは、世界記録を残しているほどの運動競技家のなかにも、肉や魚を一切食べすに強靭な体力を維持してる人が多いこと。彼らも熱心に語りまくってた。 残念だったのは、取材対象が偏っていた点。世の中には菜食に挑戦し、結局は挫折して肉食に戻った人もいるはずなので、そうゆう人にも取材していただき、反論、反反論も聞いてみたかった。 いずれにせよ、この監督(Michal Siewierskiさん)のご視点には興味を持ったので、氏の次回作も観てみようと思う。ブラジルの密林破壊に関するドキュメンタリー、まもなく公開らしい。https://www.takeoutdocumentary.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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