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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Jan 2, 2021
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「嵐が去ったあとに虹のかかった美しい空が」

 正月はやっぱりバロックでしょということで(←根拠なし)、弾き初めはバッハ会長の大曲マタイ受難曲。動画に合わせておひとりさま模擬本番、おうち音楽会。
 ちなみに、合わせやすそうな動画を求めてユーチューブ漁ってて気づいたのだけれど、やはり古楽器使用で音を低めに調えてるものばかり。半音ぐらい落としてたりも。

 長い。通して弾くと三時間ぐらいかかる。二部構成。数えかたにもよるけど約70の短い曲からなる。
 バッハなのにオケ(や声楽)の編成もややこしく、なんと第一オケと第二オケに分かれてる。オーケストラと呼ぶんぢゃなく、Coro とか Chor とかの用語が使われるみたい。合唱の一部ということか。ちなみに、第一コーロが弾いてるときは第二コーロはまるまるお休みという箇所も多く、そんなら別に二つに分ける必要ないんぢゃね、とか思っちゃうわけで。
 ぼくは両方のオケのそれぞれ第一バイオリンの譜面を用意し、行ったり来たりしながら完奏。第一部と第二部の間に長時間の休憩を入れたものの、本番で弾いたつもりになってみる。

 以下、ぼくがあくまでバイオリン奏者の目線で気に入った曲、気になった曲など、感じたことの覚え書き。抜粋で演奏してもいい感じになると思う。
 数字は曲の番号。番号づけは二通りあるみたいなので、古いほうは括弧つきで表記。

第一部
27.(旧33) ソプラノ独唱、アルト独唱、及び合唱 So ist mein Jesus nun gefangen:後半の合唱部分がかっこいい。夏の夕立みたいな激しさ。そして一瞬で終わってしまう。
29.(旧35) 合唱 O Mensch, bewein dein Sünde groß:あくせくしすぎてて、第一部の最後を飾る割にはビミョー。

第二部
35.(旧41) テノール独唱 Geduld, Geduld! Wenn mich falsche Zungen stechen:難曲。第二オケのビオラダガンバ奏者ご活躍。
39.(旧47) アルト独唱 Erbarme dich, mein Gott, um meiner Zähren Willen!:マタイ受難曲のなかで唯一ぼくがもともと知ってたのがこれ。第一オケのコンマスご活躍。ちょっと物憂げで哀しい曲。
42.(旧51) バス独唱 Gebt mir meinen Jesum wieder!:かっこよい。ぼくがマタイ受難曲で最も好きな曲。そしてこの曲の第二オケのコンマス独奏は全曲ちゅう最も難しいと思われ。
49.(旧58) ソプラノ独唱 Aus Liebe will mein Heiland sterben:第一オケのフラウトトラベルソご活躍。
57.(旧66) バス独唱 Komm, süßes Kreuz, so will ich sagen:第一オケのビオラダガンバ独奏。
68.(旧78) 合唱 Wir setzen uns mit Tränen nieder:最後の最後にこんな味わい深い曲が待っていたとわ。実は複雑な曲で、じわじわ来る。長調なんだか短調なんだか、明るいんだか暗いんだか、晴れなんだか曇りなんだか。歌詞を調べてみたら、やっぱり悲しい曲。イエスの死を受け入れ哀悼する。

 以上。
 結論としては、独唱曲に劇的で派手な曲がいくつかあって、その印象のほうが強く残る。
 合唱曲はエバンジェリスト(エバンゲリスト、福音史家、伝道師)役のテノール歌手とかの合いの手とか掛け合いの部分も多い。楽団員も多少のドイツ語の知識が必要。ドイツ語の歌詞が影譜として記載されてるの参考に、集中して数えて自分の「入り」を間違えないようにしないと。
 以前「ロ短調ミサ」も弾いたことがあるけど、それよりも難しいと思った。





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最終更新日  Jan 3, 2021 10:18:20 PM
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