ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

2021/03/22(月)20:46

映画/ドキュメンタリー:フィールズ・グッド・マン Feels Good Man(2020年アメリカ)

映画、テレビ(660)

「蛙ぴょこぴょこムぴょこぴょこ」(評価 ★★★★☆ 四つ星)  漫画家マット・フューリーさんの著作物「カエルのペペ」が、インターネット上で人気沸騰、いつのまにか作者の意図に反し、政治的に強い意思を帯びたお騒がせキャラへと変貌していく。  日本で劇場公開ちゅう。 https://feelsgoodmanfilm.jp  知らないことばかりで目から鱗。  ぼく自身、ゆるキャラとか漫画というものに興味ないから実態を知らないだけなのかもしれないけど、この映画観ると、世の皆さんって、架空のものにこれほど思い入れがあるもんなのかと驚く。日本だと企業や自治体がわざわざお金かけてゆるキャラのぬいぐるみとか作るらしいし。    この漫画家さんご自身はとても「いーひと」そうなので応援したくなる。常に口調が穏やかだし、優しい人なんだと思う。が、のほほんとしてるのが裏目に出たか。自分の芸術作品をネット民が悪役として扱いはじめ、どんどん暴走していってもしばらく放置、傍観。さすがにヤバいと思いはじめて立ち上がった時には既に収拾がつかなくなっており。  たかだか架空の創造物なのにネット上で誹謗中傷したりされたり、インターネットってほんとに怖い。そしてそのやりとりとか見てぼくはすごく嫌な気分になったけれども、一方で、こうゆうドキュメンタリー作ってこの画家を助けようと奔走する人が多数いたことも知り、救われる。

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