カテゴリ:映画、テレビ
「Killing Me Softly」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)
ぼくは近年、介護とか終活とか安楽死/尊厳死とか余命宣告された後の人生とかに関する映画は積極的に観ようと思ってるのだけれど、そしたらなんとなくこの作品のことを知り、特に下調べもせずイチかバチかで鑑賞。 死期の迫った闘病中の癌患者ととその旧友の物語。 日本での公開時のサイトは www.finefilms.co.jp/shiawase 悪くはなかったけど、特に心に深く響いたとかはなかった。もうちょっと毒のある演出のほうが現実味があったか。 余計な場面も多く、だらだら長いという印象。主人公はアルゼンチン出身で今はスペインに住んでる、という設定に加え、友人はカナダ在住、さらに息子はオランダに住んでて、でも日帰り訪問可とか、なんだかちょっぴりややこしい。 主人公は実は舞台役者で毎晩のように公演で芝居してたり、ここぞというときに元妻と街でバッタリ遭遇したり、いとこは美女キャラでいきなりお色気場面が始まったりと、いちいち強引で乱暴な展開には苦笑してしまった。 原題の「トルーマン」というのは愛犬の名前。自分の死後は犬の面倒をみてくれる人が必要となるため、新しい飼い主探しもしなければいけないという主人公の苦悩も映画のなかで描かれるのだけれど、わざわざ題名に持ってくるとはビミョー。邦題「しあわせな人生の選択」はさらにビミョー。 ぼくだったら何という題名をつけるだろうかとふと考えてみると、確かに難しい。死とか友情とか家族愛とかを前面に出すと野暮だし、もっと中立的、抽象的なほうがいい。となると、やっぱし犬の名前? 役者さんたちの演技はよろしいし、本国スペインを中心にかなり評価された作品らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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