カテゴリ:旅行記 中欧8ヶ国 '12.9月
この旅は、私の人生における何かしらの節目になると感じていた。
1ヶ月という期間は物足りない感もあったが、病気持ちの高齢者を両親に持つ私には この辺りが限度だろう。 それでも、仕事を続けていれば決してできなかったことであり、この為に退職したわけではないが、自分の選択を認めている。 だが、帰国後の私は何から手を付けていいか分からず、無駄に生きてるという後ろめたさが、どこか心の中にあった。 このまま私はどうなるのだろう。 時々、不安が私を襲う。 そんな時、救世主のような言葉をくれた友がいる。 勝手に友と読んでいるが、まだ一度しかお会いしたことのない、ブログを通して知り合った友だ。 センスの良い 少し大胆な語り口と、 彼女の天性によるものか、バックグラウンドによるものか、たぶん両方からだと思うが、鋭く気持ちの良い感性にたまらなく憧れた。 物にも息吹きを与えられる人、そう私は思っている。 彼女の言葉は一つ一つに力があり、的確だ。 そして、褒め上手。 私より2つ年下とは思えない大人なのである。 ブログでも感じたそのことを、今年4月に大阪で出会った時にも強烈に感じた。 知り合って4年、それは念願叶う瞬間であった。 昨日、彼女からメールが届く。 またも彼女はどんぴしゃりな言葉をくれた。 「今は刺激的な日々の後に現実に戻って、何をしたらいいやらみたいな感じになってるかも知れませんが、動かないときは動かないでいいと思います。 時期が来て動きたくなったら全部が動きます。 全部なくなったときは全部が新しくなるチャンスで、前に進む準備ができたときにいろんなチャンスが突然やってきます。 なくなったものは未来の自分には必要のないもの。 これは違うと思ったら手放す勇気と前進する勇気があれば大丈夫。 未来が先に見えたら楽なのにね^^」 不安だった私の胸に閊えていたもの、それを一瞬で取り払うだけのものがある。 体現している人の台詞は直球だ。 生き返った。 大袈裟ではなく、そう思った。 今、彼女はネパールと日本を行き来し、ヒマラヤの青い石・Kyanite(カイヤナイト)に携わる仕事をしている。 彼女の手にかかると、石はより強く意思を持つ。 その意思は、自分(石)に合った相手を引き寄せる。 人間が石を選ぶのではない、石が人間を選んでいる。 そう確信させる力を、彼女自身も持っているから不思議だ。 私も彼女の下で、ひとつカイヤナイトを選ぶ。 彼女の手の中にあった時の輝きが失せているのは、今の私が輝けていないからだと素直に納得。 それでも、その石は現在の私を知りつくした上で、半年前に私を導いたのだと思う。 石を手にして以来、私の変化は目まぐるしかった。 その目まぐるしさ故、不安も大きかったのだが、それを彼女は理解してくれたのであろう。 彼女に感謝したい。 おかげで、この愛しい旅も より深い意味を感じられるようになったのだから。 私が撮ると平凡になってしまうが、彼女が写すと息を吹き返すだけでなく、その中に虹が現れ、美しさも増す。 是非、一度覗いてもらいたいブログである。 ⇒ Nepal Kyanite ヒマラヤの青い石 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.11.12 14:12:22
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