カテゴリ:旅行記 中欧8ヶ国 '12.9月
もう一つ、是非とも紹介したいこのブログ。
夏のヨーロッパが一晩で晩秋に姿を変えた、9月中旬のプリトゥビツェ湖群国立公園(クロアチア)で出会ったカップルのブログである。 見るからに良い笑顔だが、実際はもっと輝いていた。 幸せ~~~!が伝染する この笑顔。 プリトゥビツェ湖群国立公園でというより、ザグレブからそこへ向かうバスの中で出会った二人だ。 「おはようございます。^^」 バスに乗った途端、爽やかな挨拶が聞こえてきた。 彼だ。 二人の前に座る。 その時 耳に入る背後の会話から、バスに乗る客の殆どが観光後に再びザグレブへ戻るのに対し、彼らはスプリットへ向かうことを知った。 バスは一通り乗客を拾うと、一つの大きなホテルの前で停車した。 恰幅のいい係員のおばさんが乗って来て、これから向かう国立公園の説明を始める。 「ここで、バス代の残金を集めます。 国立公園の入場料は現地で支払うか、今一緒に支払うかは皆さん各自で決めて下さい。 ここで払った方は、バスを降りる時にドライバーから入場券をもらって下さいね。」 そう言って、バス内を集金し始めた。 一番目は最前列に座っている私。 「入場料はどうします?」 おばさんは聞いてきた。 しかし、この時の私は頭が真っ白だった。 理由は現地から生の声で伝えたが(笑)、 しまった! 入場料のことなど全くもって計算に入れていなかった!(><) 一瞬 固まった私に、「入場料もここで払うか聞いてますよ~。^^」と彼が声を掛けてくれた。 「はい。」 反射的に答えて、財布を掻きまわす。 なんとか入場料分くらいはありそうだ。 だが、これで手持ちの現金がないに等しいに変わりない。 親切な彼らと色々話はしたいけど、その先の不安から、目的地までの2時間、私はずっと無言であった。 クロアチアといえば、ドゥブロヴニクを連想するように、オレンジ色の屋根と碧いアドリア海のコントラストが印象的だが、 大小16の湖と92もの滝の織りなす こんな表情のこの国も、この上なく美しい。 私達が訪れた時は あいにく雨であったが、それはそれで 湖面を煙る蒸気と雨が描く輪が、まるで舞踏会を連想させた。 よくエメラルドグリーンと表現されるが、そんな単語一つで片づけるなんてごまかしだ。(笑) 寒さで凍えながらの遊歩道であったが、瞼に贅沢な自然の美が焼きついた。 「どのコースを回りました?^^」 3~4時間コースをそそくさ終えてカフェで暖まる私に、チャーミングなその笑顔に滴る雨の雫を拭いながら、彼女が聞いてきた。 「バスまで時間があるので、一緒にお話でもしませんか?」 二人は今年の4月から一年間、世界各地を巡っているという。 「やっぱり醤油味が恋しいですね。」 そう言う彼女と、 何でもOKという、可愛い顔からは想像できない頼もしい彼。 どうやら彼の方は何度もバックパッカーとして、世界を周遊してるんだとか。 「どこでも生きて行けそうだよね。」 それは、単なる誰からでも受け入れられ、どこででも生活できるという意味だけでなく、 どんな困難があっても、ちゃんと対応できるだけの知恵も力もある人物だと、尊敬を込めて言ってみた。 二人は最高に似合いのカップルだと思った。 別れの時、「私、ホームページ 持ってるんです。」と名刺をくれた彼女。 帰国後、ワクワクしながら開いてみた。 そこには、やっぱり最高に素敵な二人の世界があった。 なんと、旅立つ前に入籍を済ませた二人は、世界一周をしながら結婚式の準備をしていると書いてある。 ブログでは、その様子をリアルタイムで載せているのだ。 彼らが見た、世界の結婚式やプロポーズプランも紹介されている。 すごく恵まれた人生だな~と羨ましくなりながらも、彼らはその特別にも見える幸せを引き寄せるだけの力を、 幸せを描ききる力と、実現する力、その両方を兼ね揃えていることに気付く。 その名も、『 One Heart Wedding 』☆ 女の子なら、男の子もそうかな?、誰もがうらやむ日記だ。 Google map<2012.09.13 Zagreb - Plitvice > お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.11.01 05:41:28
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