カテゴリ:旅行記 中欧8ヶ国 '12.9月
おっと、両替しとかなきゃ。 サラエボも街中に両替所があるので困ることはない。 とりあえず、私は50ユーロをマルカに替えた。 9月19日現在、1ユーロ = 1.9558マルカ。 旧ユーゴスラビア圏において、通貨がユーロの国は、スロベニアとモンテネグロの2ヶ国のみ。 コソボを一つの国とみなすのであれば、3ヶ国。 あ、EUに加盟してないモンテネグロとコソボが何故ユーロなのかは、私は知らない。 セルビアはディナール、クロアチアはクーナ、 そして、ボスニア・ヘルツェゴビナがマルカ(コンベルティビルナ・マルカ)である。 今回 訪れなかったマケドニアはデナルで、複数形になるとデナリという。 このように、旧ユーゴを旅すると両替がいちいち面倒なのだが、新しい紙幣と硬貨コレクションが増えていくのは何気に嬉しい。 ちなみに、写真はマルカ。 ユーロでいうセントに当たる単位は、フェニング(複数形でフェニンガ)といい、10円硬貨の色をしているのがそれだ。 で、この20マルカ紙幣であるが、これはボスニア・ヘルツェゴビナ国の「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」のもの。 (写真はクリックで大きくなる) ボスニア・ヘルツェゴビナの紙幣なのだから、そんなこと改める必要ないじゃないかと思われるだろうが、 同じ国でも「セルビア人共和国」側とでは肖像が異なるらしい。 この国は、「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」と「セルビア人共和国」という、未だ二つの独自性の高い地方政体で構成されているのだ。 紙幣くらい同じ絵柄で良いだろうに、と思う私はこの国の複雑さをまだ理解できていない。 セビリの傍にある両替所を出た私は、その後 一本の橋を目指した。 そのラテン橋。 たぶん、日本人の誰しもがここで起きた事件によって、サラエボという名を最初に知るだろう。 ずばり、「サラエボ事件」だ。 ここがそうか。 息を呑み、そこへ立とうとした瞬間、携帯が鳴った。 ムラトさんからの着信だ。 私は慌てて写真を撮り、急いでホテルへと引き返した。 Google map<2012.09.19 Sarajevo> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.11.13 10:24:33
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