カテゴリ:旅行記 中欧8ヶ国 '12.9月
だから、旅先でついCDを買っちゃうのはよくある話。 10回中、たぶん9.5回は買っている。(笑) こんな つい買ってしまったCDは、いつもドライブ中に流される。 ブダペストはこれで2枚目。 ま、収録曲が同じじゃないので構いはしないが、問題は曲のスピードだ。 チャールダーシュに代表されるようなハンガリー音楽は、出だしこそゆっく~り哀愁漂う奏で方をしてくれるが、中盤からスピードが急速に変化する。 ただ聴くだけなら手拍子でも打って、ハンガリーの場末の酒場をイメージする楽しみ方もあるだろうが、 それを車で流すもんなら、まるで意味なくサツかマフィアに追われるような、 ひたすら前のめりに、強くハンドルを握りしめるほどヒートアップする。 当然、右足にだって力が入る。 その音楽は、名の知れた演奏者よりも ジプシーたちの方が一層速く、目まぐるしい。 おかげで何度 信号無視しそうになったことか。 そんな一枚がまた増えた。(苦笑) 『チャールダーシュ・モンティ』 古澤巌 * それでも 旅先で耳にした曲は、自分が今どこに居ようとも、一瞬でその場に連れ戻してくれる どこでもドアだ。 それは匂いも同じであるが、それらの感覚が視覚以上に研ぎ澄まされているせいだろう。 で、その感覚を手っ取り早く呼び醒ますために、またもCDを買ってしまうのだ。 一種の中毒である。 それがクロアチアでも発病した。 そこは、アドリア海に面したクロアチア第2の都市、古代ローマの面影残すスプリットだ。 私は大聖堂前の中庭に腰かけていた。 歴史を感じさせる遺跡の中で、ぽつんと一人座っていた。 すると、どこからかアカペラが聴こえてくる。 美しいハーモニー。 真っ青なアドリア海に身を委ねている感じだ。 この感じ、きっと海を挟んだ南イタリアでもそうだろう。 ローマ以南を訪れたことのない私だが、そんな想像も膨らませた。 自然と歌声のする方へ足が向いた。 そこには、天井にぽっかりと穴が開いた筒状の空間があった。 綺麗なまん丸い その穴からは、アドリア海に負けない青い空が見えた。 そこで、6~7人ほどの男性が合唱していた。 彼らを沢山の観光客が囲んでいた。 筒状の空間が音響効果を高めるのだろうか。 石壁に反響した美しい歌声は、いっとき私たちを包んだ後、そのまま吹き抜けの穴から天へ昇っていくようだった。 港町の香りがする。 「それ、買った!」 帰国後 ガイドブックを開いてみると、 彼らの音楽は、クラパ(Klapa)というクロアチアはダルマチア地方の、男性によるアカペラ合唱なんだそうだ。 それは、無形文化財として、ユネスコの世界遺産になってるんだとか。 へえ~、と続きを読んでみた。 丸天井に開いた穴から大聖堂の鐘楼が見える、とある。 私はすぐさま自分が撮った写真を出した。 あら、真っ青。 カメラを構える時、構図など全然考えてないもんな~私。 でも CDジャケットがその写真だから、まあ、良しとしようか。(苦笑) 『クロアチア・ダルマチア地方民謡』 ちょうど、私が実際に出会ったメンバーの動画を見つけた。 Google map<2012.09.19~21 Split> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.11.21 10:21:27
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