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2002.11.18
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カテゴリ:南仏生活
数日前、美容院へ行きました。

6月の日本帰国時に「イマドキこんなに髪の量多い人も珍しいよー」と親友から諭され、近所の美容院へ行きました。
想像を絶するほどの量の髪を梳かれて美容院のお姉さんにも「初めて梳いたんですね」と驚かれるほどでした。

しかし最初は慣れない、この薄さ、ウィッグをつけたくなる衝動を押さえ数日が経過。髪の軽さゆえにスタイリングも簡単、アレンジし易いという事を実感し、鏡を見るのが楽しくなっちゃって。

さてここで文頭に戻るのですが、お気に入りの髪型も時が経てば伸びてしまいます。
伸びきった、という形容が正しい髪が最近うっとおしい。そういえばこの間テレビでもソレに近い髪型のアナウンサーを見かけることもあり、いざ決断!

でもここはフランスの田舎町、いくら世界の大都市で"紀香ヘア"が流行っていようと、油断は禁物、知人の「あそこはとにかく切ってくれる」という証言のもと、写真持参で赴いたのでした。

しかし。

「写真持ってきたんですが」
「あー、これ?良くわかんないね」
とあっさり。
「とにかく量を梳いてください、長さはもういいから」
と再三の抵抗むなしく、できあがりは、やっぱり、「梳きが足りない」。

翌日、どうしても重たい印象のこの髪を鏡で見ながら自分でざくざくと切ったものの、後ろはどうしても手が出せない…。

そんな私を見て、主人の慌てぶりはすごかった。
「もうやめてくれー!もう一度美容院へ行ってくれ!」
と言う声も聞かず、とりあえずサイドはざくざく。
幸か不幸か数日後は主人が美容院の約束の日、しかも担当は同じお兄さん。

うっかりお兄さんが「どう、お宅の奥さん、髪型に満足してる?」と聞いてしまい、主人は「全然。自分で切っちゃって、もう大変なことになってる」と答えてしまった!

今度はお兄さんが慌てて「なんてことを!すぐに約束の日を決めよう!勿論お金は取らないから!!」ということで、更に数日後、同じ美容院の門をくぐることに。
(…私はどちらかと言うと控えめな性格なので、そりゃあもう、恥ずかしいったらなかったですよー。)

しかしこの話をメールでした親友から「ヘアカタログ持参でも駄目かな」の助言をいただいていたので、捨てずにとっておいた日本の雑誌を総点検、見つけた!しかも表紙はあの紀香ちゃん!

当日。例の雑誌を真っ先に見せたら、まず日本の文化がここまで進んでいたことに感嘆した様子(なんて言ったって、日本も中国も韓国もタイも皆アジア、生活レベルはタイ同様と考えるフランス民間人は7割ですから)。ページをめくる度に感心のため息がもれ、「…この髪形は、フランスでも流行りつつある…」と一言。
しかも切り方の行程までフローチャートしてあったので、「これ!」と指差したそのままに切ってもらえました!!嬉しい!!

「(表紙の紀香ちゃんを指し)3年前にこの女優さんがこの髪形をはじめて以来、大流行してるんですよ、アメリカの女優さんの間でも最近良く見かけるし」
と言う説明にも「うんうん」と聞いてくれる。

前回は「まあまあ…」。と言って帰ってきましたが今回は「まさに私が望んだ髪型!素晴らしい!」を連発して帰ってきました。

ひとえに、お兄さんが比較的オープンなエスプリを持っていたからでしょう、「フランスが一番」という大多数の意識にこだわらず。
興味津々と見受けたので、「次に来る時までこの雑誌、貸しましょうか?」と提案したら、大喜びで、こちらまで「日本を少し分かってもらえた!」と嬉しくなりました。

南仏滞在長期になる皆様、イエールのイヴさんがお望みの髪型にしてくれますよー。

…ちなみに渡した雑誌は1999年のものでした(笑)。





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Last updated  2005.02.03 19:46:45
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