楽観的な琉球国民気質!出会った人はみんな友達
沖縄人の気質をひと言で表現するとしたら、琉球語の「なんくるないさ」(日本語に訳せば「なんとかなる」「大丈夫」という意味)ではないか。底抜けといってもいいこの楽観主義こそ、沖縄人の生き方の基本を支えているのである。南国特有の気質であろう。暖かい国の人はだいたいにたようなところがあるラテン系のヒトガソウデアル、ブラジルの人たちは沖縄の人とにたようなところがある「なんくるないさ」ブラジルは「アテ・アマニャン」あしたがあるさ・また明日・といった意味です。楽観主義は日本ではどちらかといえば少数派である。この県の歴史をちょっとたどってみるだけで、沖縄県は日本の一部ではあっても、本質的には決して日本ではないことがわかる。沖縄の県民性といっても、実は「琉球国」の国民性なのだ。海を相手に生きてきた人びとにとって、自然には逆らえないと考えるのは当たり前ともいえる。沖縄人は、出会った人は皆友達だと考えている。初対面の相手であってもそれは変わらない。どちらかというと内気で奥ゆかしい気質だから、沖縄人のほうから積極的にアプローチがあるわけではない。だが、考えてみると、これは東南アジア的な気質に通じている。沖縄や東南アジアの国々の多くは亜熱帯に属している。そのことに思いをいたせばそれも納得できる。ブラジルでもすぐに友達になれる、気楽に話しかけられるのはやはり南国特有の気質と言えよう