カテゴリ:ぴかままの戯れ言
「ゆかいに歩けば」という歌をご存じでしょうか。
NHK「みんなのうた」でも放送されていたし、小学校の音楽の教科書にも載っていたので、記憶に残っているかたは多いんじゃないかと思います。 ゆかいに歩けば 歌もはずむ・・・っていうあれです。 これの作曲者が「メラー」さんという人だというのは当時から知っていましたが、どこの国の人かというのまでには考えが至りませんでした。 わりあい最近になって、この歌を何気なく口ずさみ、リフレインの「バルデリ~、バルデラ~...」というのってもしかして「ヴァルデリ...」なんじゃないのと思ったんです。それに、「メラー」という名前はドイツ語の「Moeller」じゃないかと。 そこで、ネットで検索してみたら、あっというまにオリジナルタイトルが見つかりました。 「Der froehliche Wanderer 愉快なハイカー」ですって。 そしてこれ、1955年にリリースされた同名の映画の主題歌だったんですね。歌っているのはなんと、当時ドイツの大スターテノールだったRudolf Schock ルドルフ・ショック(←リンクはドイツ語です)。主題歌を歌っているだけではなく、オペラ歌手の役だと思うんですが映画にも出演しているんです。これ今でも見られるのかどうか探しているんですがまだ見つかっていないんですよ。もしかしたら古~いヴィデオとかが図書館にあったりしないかなあ。 映画のサントラを含む当時の録音が、CDに復刻されて発売されているようです(一部試聴も出来ます。ドイツのアマゾンですが、システムは各言語のサイトと共通です)。 ところで、もちろんドイツ語の歌詞も見つかったわけですが・・・あれれ? 「ヴァルデリ...」ではなくて、「Faleri, falera...」とあるんですよ。しかも2番以降のリフレインは「Heidi, heida...(ハイディ、ハイダ...)」と、言葉が違うじゃないですか。 そしてこのページを下の方へスクロールしていくと、英語版が出てきました。 こちらでは「Valderi, valdera...」となっています。 そうそう、英語版といえば、こんなのもありました。こちらは完全にアメリカン・カントリー調(これも試聴できます)。 ショックはもちろん「ファレリ~、ファレラ~...」と歌っています。 そうかと思えば、ドイツ語版でも「Valderi, valdera...」となっているサイトまであるんですよ。もっとも、このスペルだとドイツ人は「ファルデリ~...」と歌うでしょうけれど。 これっておそらく、英語版を作る際に、「ファレリ~、ファレラ~...」では英語で語呂が悪いとか、アメリカ人の口に乗りにくいとかという何らかの理由で「ヴァルデリ~...」に変えられたんでしょうね。そして日本にはアメリカから英語版が入ってきて、Vの音はすべてBに置き換えるNHKの方針で「バルデリ~、バルデラ~...」と置き換えられた、ということなんじゃないかしら。 ドイツ語の歌詞の内容は >その血を僕も受け継いだ< >だから急ぎ足で歩けるだけ歩き< >帽子を振るのさ< (リフレイン) >ハイキングはいつも新しい喜びをもたらす< >心(心臓)を健康に保つ< >胸は表で自由に呼吸し< >口はいつも歌を歌う<...etc. ・・・って感じで大変健康ですね。 日本語の歌詞は、むしろドイツ語の2番の内容に近いかな。 ・・・とここまで書いて、いざアップしようとしたらブラウザ落ちました やっぱりテキストエディターで書いてから貼り付けるようにしておくべきだった~ というわけでぜ~んぶ書き直しです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
この歌、昨日「け」と幼稚園からの帰り、森の中の散歩道を通りながら歌いました♪
くだんの 「バルデリ~バールデラ~」の所で 「バ~ルデロ、ホ,ホ、ホ、ホ、、、、」 と歌ってるうち 「ホ、ホ、ホ、ホ、ホホホ、、わははははっ」 と、笑いになってしまって止まらなくなってしまったことをご報告もうしあげておきます。(笑) 皆さんもお試しください、 ホ、ホ、ホ、ホ、と歌ってると腹筋が笑いの状態に 近くなって思わず笑ってしまいます。 え?私たちだけ?? (2007年02月10日 04時53分19秒)
をを、なんとピッタリなシチュエーションでこの歌を!
ちなみにあの箇所は、ドイツ語オリジナルでは「ハハハハハ」と、もともと笑い声なので、そうなってしまってもおかしくないと言えるでしょう(笑)。 (2007年02月10日 05時24分59秒)
あら?私達が歌ってた歌詞では
「ホルデリ~、ホルデラ~、ホルデロ~、 ホルデホ、ホ、ホ、ホ、ホ、ホ ホルデリ~、いこう~、ゆかいな旅」 でしたよ?私の記憶違いでしょうか? そして今、チビに歌ってやったら 「ホ、ホ、ホ」の所でチビが笑い出しました… 歌えなくても音で笑えるらしいです…(笑)。 (2007年02月10日 11時15分37秒)
うたっもはっずむ~
きみったっち~どこまっで~あるっくのかね~ バルデリ~バルデラ~バルデロ~バルデロッホッホッホッホッホ バリデリ~バルデラ~うったっもはっずっむ♪ だっけだっけ?なあ~つかしい~♪ “ロッホッホッホッホッホ”のパートが異常に盛り上がるんだよねえ~爆。 (2007年02月10日 13時21分43秒)
>ホルデリ~、ホルデラ~、ホルデロ~・・・
そのバージョンは初耳! 「バルデリ~・・・」よりなんとなくヨーデル風に聞こえるから、その方がむしろ日本人の語感にはそれっぽい感じですよね。映画そのものを見られないのではっきりわからないんですけど、なんとなくテューリンゲンの森あたりのハイキングをイメージしてたんですが、「ホルデリバージョン」だと一気にアルプス、チロルまで南下しそう(^o^)。 (2007年02月10日 17時52分51秒)
>きみったっち~どこまっで~あるっくのかね~
一応、「みんなのうた」公式バージョンでは、日本語の部分の1番はピンガちゃんが書いてくれたのが正解よん♪ おはちゃんのこれは2番だね(笑)。 (2007年02月10日 18時20分57秒)
上に貼ったアメリカンカントリー調だと、テンガロンハットかぶった西部劇風のにーちゃんが北米中西部をうろついてる感じだけど、原曲のほうだと、チロリアンハットのドイツ人が木々のまばらな緑の森をリュック背負って山歩きしてる感じなのよね(笑)。
「け」も、初めてこの歌を私が口ずさんでるの聞いて、一瞬にして気に入ってしまったみたい。瞬間的に楽しくなってスキップしちゃうのよ(爆)。 (2007年02月10日 18時28分50秒)
似たようなものを確か 昔 テレビから録画してVHSに残してあったと思います。記憶が定かではないのですが、R.Schockが沢山の人と一緒に山歩きしながら歌っているシーンが記憶にあります。3月にドイツに帰ったら我が家の収集ビデオを調べてみます。違ったらごめんなさい。
(2007年02月10日 23時25分52秒)
え~~~~っ?!ホントですか?!
もしそうだったら、ぜひぜひ拝見させて下さい! とはいっても、隣町とかいうわけではないので(^_^;)いろいろ面倒をお掛けしてしまうかもしれませんが・・・。 お仕事のほう、成功をお祈りしています。 (2007年02月11日 04時38分39秒)
このお歌、今でも鮮明に覚えてます!!!
およげたいやきくんかこのうたが保育園でかかるとご機嫌さんでした♪ 本当の意味はこう言うんやったんですね( ̄∇ ̄) (2007年02月11日 07時41分48秒)
・・・ほ、保育園でかかってたの・・・(@o@)?!
確かに、年齢を問わず楽しくなる歌だよね(笑)。 これって、小学校の4年だか5年だかの教科書に載ってるんだよね。児童合唱をやってたんで、教科書とは関係なくさんざん歌った覚えがあるよ。 (2007年02月11日 08時16分28秒)
この「バルデリ~♪」という歌を知らないのですが、歌詞を読んでいて、昔、○大ハンバーグの宣伝で、巨人が「ハイリ、ハイリフレ、ハイリホー、ホッホッホッ~♪大きくなれよ~。」(←歌詞正しくない?)を思い出してしまいました。やっぱり、違う曲ですよね。。。
(2007年02月11日 10時58分08秒)
あれは違う曲ですね~(^o^)。
原曲が何なんだか、私もわかりませ~ん。 「ゆかいに歩けば」をご存じないかたがいるということは、載っていない教科書もあるってことなのかしらね。まあ、例えばその学年を外国で過ごしていれば習わなかったということもあるでしょうけれど・・・。 (2007年02月11日 18時21分53秒)
懐かしいです!
私、小さい頃音楽の授業が大好きで、今も結構童謡の歌詞を覚えていて、時々口ずさんだりするのですが、リフレインの部分が外国語の歌ってわりとありますよね。 当時は何も知らないで歌っていたんですけど、「クラリネット壊れちゃった」のオー、パキャマラド、オー、パキャマラドがフランス語だと最近知ったんですよ。 Au Pas, Camarade, Au Pas, Camarade, Au Pas, Au Pas, Au Pas Au Pasって書くようですが、夫によると「足並みそろえて歩こう、仲間よ」って感じの意味らしいです。だから彼は軍隊の歌じゃないの?と言っていましたが・・・。 「オーブレネリー」の「ヤーホー、ホートランランラン」とか、あと「山のごちそう」という歌の「ホールディーヤー、ホルディヒヒヤ・・・」とか、今考えると意味があるのかも知れないなんて思うと楽しいですね~。 (2007年02月12日 07時26分36秒)
へえ~っ!?知りませんでした!
文字にしてみるとなるほど!ですね。 「おおブレネリのそれは、♪Johoho tralala, Johoho tralala...だと思っていたんですが、「ちゃんとした」スイス語では違うようです。 ここ http://homepage2.nifty.com/stn/x38oburene.html にスイス語の歌詞が載っていました。「解読」(笑)してみたところ、内容はほとんど日本語の歌詞で合っているのですが、「湖水のほとり」ではなく「木と岩ばかり」の故郷らしいですよ。 (2007年02月12日 08時03分10秒)
一人でこの歌歌いながらハイキングしてて夫に嫌な顔されました(爆)! 歌って本当にストレス解消になりますよね(笑)
元合唱団、聖歌隊のmeでした(爆)。 (2007年02月12日 23時42分35秒)
おおっ素晴らしい(爆)!
まさしくそのもののシチュエーションじゃないですか~。 ご主人この歌ご存じでしたか? 「石ラーもどき研究隊員」どころか「聖歌隊員」(爆)! ・・・私も学生のころ結婚式場でよく聖歌隊してましたが・・・(^_^;) (2007年02月13日 01時01分23秒)
ぴかままさん,初めまして。
以前,「教えて!goo」というサイトにこの歌詞に関する質問が出たときに,ちょっと回答した者です。 「QNo.87137 バルデラ-の意味はなんでしょう」 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa87137.html この記事を書いたときも,ドイツ語圏の歌のサイトを一通り見たのですが,そのときはいずれもdが入らない表記(Valeri, Valera または Faleri, Falera)だったと記憶しています。 5年半経って,今回改めて調べてみると,dの入る歌詞を掲げているところが増えましたね。 最近はValderiと歌うのが流行っているのでしょうか? ところで,この歌の歴史ですが,作詞者の生没年(1788-1857)からもお分かりになるように,歌自体はもっと古く,19世紀初めには書かれていました。 <a href=" http://www.ingeb.org/Lieder/MeinVate.html" ;>こちら</a>を見ていただくと,歌詞と共に,左上のMelodieをクリックすれば3通りのメロディーを聴くことができます。 たぶん一番下のJohann Michael Andingによる曲が最も古いのでしょうか。1810年となっています。 したがって,もともとこの歌が作られたときは,Wandervogel運動とは関係なく(というかそれ以前から)歌われていたものと考えられます。 さて,第2次大戦が終わってまもなく,第3の作曲者であるメラーさんが,新しいメロディーを付けました。 彼の妹(か姉。生年を調べてないので確定はしないが,妹のような気がする)が,主に戦災孤児を中心として集めた「シャウムブルク青少年合唱団」を結成し,そこの子どもたちのために明るい曲を書いたのです。 「全角800文字まで」だそうですので,このへんで記事を分割します。 (2007年02月13日 02時53分04秒)
あっ。HTMLタグが丸見え…
変なところにセミコロンをくっつけてしまったのが原因みたい。 直しようがないので,そのままにしておきます。 さて,気を取り直して,続きを書きましょう。 この合唱団が,1953年に英国ウェールズで行われたコンクールで優勝し,アンコールにこの歌を歌いました。 その模様はBBC放送で世界中に生中継され,この曲と共に合唱団は一躍有名になりました。 そして,彼らの演奏によるレコードは翌1954年にイギリスのヒットチャートで長いこと上位にランクインしていました。 <a href=" http://www.ukmix.org/articles/charts/1954.html" ;>こちら</a>の集計では,1954年の年間第4位になっています。(Oberkirchen Children's Choirというのがレコードに表示された彼らのグループ名です) Der froehliche Wandererという映画が作られたのは,その翌年である1955年です。 したがって,この歌は主題歌として作られたのではなく,主題歌に採用されたと言った方がいいでしょう。 なお,<a href=" http://www.maerchensaenger.de/page/page_ID/43?PHPSESSID=9d198f4560ea1a904edac3d26d39ed0e" ;>Geschichte des Chores</a>や<a href=" http://de.wikipedia.org/wiki/Schaumburger_M%C3%A4rchens%C3%A4nger" ;>Schaumburger Maerchensaenger</a>(Wikipedia)を参考にしました。 PS 今回の記事を書いていて,ルドルフ・ショックさんのCDが欲しくなり,注文してしまいました。いつ届くか楽しみです。 PPS さきほどの「教えて!goo」では,puni2というハンドル名が私です。 本当はうにうににしたかったのですが,uniuniはすでに使われていて,punipuniもダメで,結局puni2になりました。 (2007年02月13日 02時59分32秒)
やっぱりタグが丸見えだ。どうしたらいいんだろう。
見にくくて済みません。 (2007年02月13日 03時00分27秒)
詳しいお話をありがとうございます!
なるほど、映画の主題歌としてよりも、合唱曲としての成立のほうが先なのですね。 3種類のメロディーが聴けるサイトは私も前に拝見し、曲は後付けなのだなとは思っておりましたが、私のこの場合の興味はメラー氏の曲についてのみなのでその辺は記事に載せませんでした。 ところでHTMLタグなんですが、ここ楽天ブログのコメント欄では残念なことにタグが使えないんですよ。URLをそのまま入力すればリンクするように設定してありますので、もしまた書き込みいただく機会がありましたら、そのままペタンしてください(^o^)。もっとも、あまり長いアドレス(wikipediaの個別ページなど...)だと、途中に勝手にセミコロンが入ってリンクが切れてしまうことも多いです。その辺もう少し使い勝手がよくなって欲しいなあと常日頃思っておる次第です。 これからもどうぞお気軽に遊びにいらして下さいね♪ (2007年02月13日 03時43分41秒)
ポプラさんへ
はじめまして。松本です。 子供時代からテレビなどで、このような歌と出会ってきまして、特に外国曲 を原曲とする歌に、リフレインがヨーデルやスキャットみたいな言葉で歌われる ことが多く、はじめて意味を知ることができたのが、「クラリネットをこわし ちゃった」の、「オ、パッキャマラード」です。 てっきり、こわれたクラリネットの擬音と思っていました。 先生も、これはフランス民謡だから、フランス語で「ぷひゃらぷひゃら」みたいなのをこう現わしてるんだろうね、と教えてくださったのですが、テレビでこれの原曲のサビを、語呂の関係で訳さず、そのままで通したことを知り、間違いを 教えられたなあと、あっけにとられたのです。 今思うと、フランス語を知らないこの歌を歌う子どもたちをうまい具合にまる めこんだものだと思えてきました。 (2020年05月27日 11時58分43秒) |
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