カテゴリ:ぴかままのお友達
以前ご紹介した「励ます弁当」に加えてもう一冊、solar08さん(旧HN yukiさん)こと今泉みね子さんの最新の著書をご紹介しておきましょう。
![]() クルマのない生活 こちらは「環境エッセイ集」と銘打たれています。 ドイツでも有数の、環境に優しい都市といわれるフライブルク市の政策と実践についてや、実際の市民生活の中での小さな節約など、ドイツでの生活に密着した環境保護が楽しくわかりやすく書かれた本です。 交通機関利用の話の中には、匿名ですがなんと私も登場してしまいました ![]() ご本人のブログでも著書リストで紹介されていますのでどうぞご覧下さいませ。 国によって制度も設備も違うので、一概に日本でもこうすればいい、とかとは言えないのですが、ひとつ日本に是非導入してもらえたらいいのにと思うのは、ドイツ式のゴミ収集方法です。 エッセイ集の中にも写真入りで載っていたと思いますが、ドイツ中どこでもたいてい、大小2種類のサイズの共同ゴミ入れが建物毎に中庭などに置かれていて、これには蓋が付いているので、住民は決まりに従って分別したゴミを24時間いつでも(もちろん騒音が出ないように気は使いますが)これに投入すればいいのです。この重~いゴミ入れには当然タイヤが付いていて、ゴミ収集係員はこれを、家の前に停めた収集車までゴロゴロ転がしていきます。収集車はどちらのサイズのゴミ入れでもはめ込める構造になっていて、係員がカチッとはめ込んでスイッチを押すと、リフトが稼働してゴミ入れを持ち上げて傾け、中のゴミを収集車の内部に移す、という方式になっているんです。ベルリンなどでは収集の係員が各建物の鍵を預かっていて、勝手に鍵を開けて中庭からゴミ入れを引きずり出してきてくれますが、ゲラなどでは住民が収集の来る曜日の朝、当番を決めて住民が交替で路上に出しておくことになっているようです。 日本でも大きな団地などではゴミ小屋があって、そこに集めておけばいいというところもありますが、そういうシステムになっていても、上記のようなハード面が整えられていないからでしょう、係員がゴミ入れから手でひとつひとつ取りだして収集車に投げ込んでいるんですよね。これがもしドイツ式のシステムならば一瞬で済むんだけどな・・・と、以前実家のあった団地で何度も思ったものでした。 逆に、日本のほうが性能が環境保護にふさわしくできていると思うものもあります。 例えば、家庭用のガス湯沸かし器。 これまで日本で経験したガスの瞬間湯沸かし器で、ドイツでほどに苦労した覚えがないのですが・・・わりと直ぐにお湯が出ますよね? ドイツの湯沸かし器は、一昨年ハレの劇場宿舎でも経験しましたし、それよりもずっと以前、ベルリンで最初に住んだ家でもさんざん悩まされました。そして、今使わせていただいている今泉さんの別宅も、コンロと給湯、暖房がガスなのです。 調理コンロの場合、ガスはやっぱりさすがに火力が強くて快適です。電気だと、鍋を載せてスウィッチを入れてから鍋が熱くなるまでにかなり時間がかかるのですが、ガスはあっという間ですもんね。かえって、電気になれてしまった私にはタイミングを計るのが難しいくらいです(笑)。 でも、ドイツのガス湯沸かし器は・・・どう考えても性能が良くないですね。 むやみやたらとサイズばかり大きいくせに、お湯の栓をひねってからお湯が出るまでの時間がかなりかかります。油でギトギトのお皿をほんの一枚だけ洗いたいときなど、お湯になるまで水を出しっぱなしで無駄にするのと、それとも諦めてたくさん中性洗剤つけて冷たい水で洗うのと、どっちが環境に優しいのか頭を悩ませてしまいます。シンクにお湯を溜めて洗おうにも、必要な量が溜まる頃はまだ水だったりするんですよ。シャワーを浴びるときも、しばらく出してようやくお湯になったと喜んで浴びていると、今度は熱くなりすぎてくるので混ぜる水の量をこまめに調節しなくてはならない。そうかと思うとまたすぐにぬるくなってきてしまう・・・なかなか使い方が難しいのです。ドイツのようなタンク式ではなく、日本の台所に良くある通過式のもののほうが、エネルギー的には無駄がないんじゃないかと思うんだけどどうなんでしょう。逆にドイツの電気瞬間湯沸かし器はとっても優秀です。ホントに瞬間的にお湯になります。そしてすごくコンパクト。洗面台の下に設置してもあまり目立たないくらいです。ああいう優秀なのが電気ならば作れるのに、ガス用のはどうしてこうなんでしょうね・・・ 先日ポメマルさん宅がオール電化工事をされたそうですが、こちらでも同様に、ガスをメインに使っていた家を電気メインに改装したり、逆に電気だったところにガスを入れるとなると、かなりの大工事になるようです。電気コンロに替える場合、こちらの電気コンロは400Vの三相電源を用いる(通常のコンセントは230V)ので、専用の配線が必要となります。新たにガスを入れる場合は当然壁の中の配管から直さねばなりません。なので、建物全部ではなくマンションの一戸を購入したり借りたりする場合、設置されているエネルギー源が気に入らないからといって気軽に替えたりするのはまず無理と言っていいでしょう。 一長一短、あちらを立てればこちらが立たず。難しいですね。 当然ながら、みね子さんの別宅ではとっても快適に暮らさせてもらってますよん♪ ![]() ![]() ![]() ゲラネタもまだまだゆっくりとアップし続けてますので、遡って読んでみて下さいね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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