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テーマ:下世代へ伝えたいことは?(22)
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>>Kyou wa Roomazi wa oyasumi simasu. Gomenne.
こんばんわ(午後5時です)。 逃げ切りの金曜日、仕事は打ち合わせで全て月曜出しにした後、ビデオを観てしまいました。 『ステレオ・フューチャー』 わけあって『Love Letter』を観なければならなかったのですが、レンタル屋さんになかったので、日本映画を5本借りてきたウチの1本です。 ほとんど食わず嫌いで日本映画を観ない私ですが、カンヌを取る(5月16日の日記参照)ためには日本の映画もしらないといかん!坂本龍一よりサザンだ!と借りてきました。 いや、観てよかったです。素晴らしい! パッケージには、SFほにゃらら、映像が美しいとか、そんなことしか書いてなかった様な気がしますが、実はこれ、人と地球をテーマにした現代寓話だったのですね。 くそまじめに環境の大切さを100編説くよりも、この映画1本見せた方が若い人にはグッとくるんじゃないかな~(もうきている人ばっかりだったりして)。 こういうのを観ると、「伝える」ということの手段として、どうしても映画を撮ってみたくなる。 「おいおい、夢みたいなこといってんじゃないよ!」と言わないでくださいね。 「やりたいこと」と「やれること」なら、やりたいことの方が強いのです。 例えば、僕は商売イラストが上手い(ということにしてください)。過去に何かやっていたわけでもなく、普段、手帳にいたずら書きくらいしかしていないけれど、必死にやったら仕事をもらえるくらいまでになる自信がある・・・。 ところがいくら上手くても、「やりたい」と思わないから弱い。表現する楽しさ、苦しさを継続できない。そんなことをするくらいなら他の努力をした方が良い。 結局、イラストを描いていて楽しい気持ちを保てる人が、プロになれると思います。 「あいつより上手い人はいるよ、でもあいつほど努力している奴はいない。だから、あいつに頼むのさ」こんな台詞、聞いたことないですか? 先日、本棚を片づけていたら、10年前の面白いスケッチが出てきたので参考までに見てくれませんか? やれることも、やりたいと思わなくなるとやれなくなるという良い例だと思うのです。 ○某年某月(10年前) 知り合いの若いデザイナーHが悶々としているので、アーティストの卵の作品を展示し、販売するイベントをボランティアで企画。 僕:「なんだよ、発表したいっていってたじゃん!」 H:「いや、僕はいいっすよ!」 僕:「えー、だって卵すぎる人ばっかり来ても、お客さんつまらないじょー。絵にならないよ」 H:「関係ないです(怒)」 僕:「あ、そう?(怒)もういいよ。アーティストっぽい作品を僕が描くから。それで何とか保たせるよ」 このとき、僕は絵を描くことには魅力を感じませんが、悶々としたHに作品をつくらせることは「やりたいこと」でした。 どうにかして、彼に 「お、なかなかやるな?でも、それで俺の代わりをつくったつもりか?俺を本気にさせたらそんなもんじゃないぞ」 という作品をつくって、突きつけてやらなければならない!と燃えたのです。 先ず、描いた後、水でごまかせる色鉛筆を購入して来ました。これでテクニックはある程度、ごまかせる(ふっふっふ)。テーマは音楽にして、何も見ないでブルースを描いてみました。 お、雰囲気でてる?でも、デッサン力ないな。やっぱり見て描こう(当時は僕はMacを使っていなかった)。 CDジャケットのジミヘン。何か雰囲気でているような・・・。 ジャズのジャケットなんか元々オシャレなんだから、そのまま描けばオシャレだろ!って感じ。だんだん調子に乗ってきた。 ジャコパスの天才振りを表現・・・。 雰囲気をどう伝えるか。特徴捉えれば、後は味~と、ロッド・スチュワートのくたびれ度合いを表現。 人に飽きてきたので、ゴジラに。表現が雑になってきている。 2日くらい内緒でここまで描いて、Hに見せた。 「どう?アーティストの卵って感じで展示しようと思ってるけど大丈夫でしょ?」 Hは何も言わずに帰っていったけれど、2日後の夜中、オリジナルの作品をつくって、ウチに持ってきたっす。 作戦通り!で、僕の「やりたいこと」は終了しました。 でも、何か僕って結構絵描けるんじゃないの~????と思って、もう1枚描いてみました。 もう、やる気なしがありありです。やれてたこともできなくなってる・・・。 その後、目的を果たした僕のイラストは本日までずーっと陽の目を見ず・・・。 なんとしてでもイラストを向上していきたい!という人じゃないと、やっぱりプロにはなれませんね~。 プロになりたい卵の方は、僕の様に腹黒い目的で、一度自分のタッチ以外に挑戦してみることもオススメします。 僕はといえば己を知り、今ではまた、手帳にラクガキのみの毎日です・・・。 そういう意味でいうと、今、僕は映画を撮りたいから、「やりたいこと」を持っている自分を楽しみにしているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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