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外野席を騒がせてきた日本ハムの大谷の二刀流論議に、結論が出たような気がする。
もちろん『投手一刀』。先日のソフトバンク戦で、公式戦の日本人投手では最速タイとなる161キロを記録したが、決め手となるのは、やはり今年の球宴での“夢の一球”だ。 第2戦の一回、阪神の鳥谷への2球目。元巨人のクルーンと並ぶ自己最速の162キロをマーク。さらに巨人の阿部にも、同じ剛速球を投げ込んだ。 どよめきで包まれる甲子園のマウンドで笑みを浮かべる大谷、辛うじてファウルした鳥谷がスコアボードに表示された「162」の数字をあきれ顔で指さすシーンは、これからビデオで何度も繰り返されるだろう。 「このまま挑戦してほしい」「もうどちらかに決めるべきだ」。二刀流については、いまも賛否両論があるが、投手一本ならレッズのチャップマンの171キロとまではいかないまでも「165キロ近くまでスピードアップする可能性を秘めている」で関係者の意見は一致している。 そんな希代の剛腕も打者とのオーバーワークがつづけば、ファンが期待する未知の領域の球速にブレーキがかかりかねない。 そもそも大谷の二刀流は、大リーグ挑戦をあきらめさせるために「投手も野手もやりたい」という願いをかなえてやったのがきっかけ。当初、球団側としては、いずれどちらかに専念させる意向だったようだが、チーム事情でそうもいかなくなった。 いまでは本人以上に“二兎”を追う栗山監督の決断が待たれる。(西井禎一)
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最終更新日
2014.08.06 11:13:45
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