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カテゴリ:読書日誌
今日から九月。 心なしか、空の色は澄み、風の音もサラサラ乾いています。たった一日にして、昨日から今日へ季節感ががらりとシフトした気がします。 そんな一日、嬉しいニュースを目にしました。 アルセイニ・タルコフスキーの詩集の邦訳が、この六月に出版されていたんですね! 知らなかった~!(笑) 題名は、まだ九月になったばかりでかなり気が早い感じですが、 「雪が降るまえに」 息子アンドレイ・タルコフスキーの映画「鏡」などで、アルセイニの詩が朗読されているのを聞いて(読んで)、たいそう感動を覚えたものです。 大学時代、ロシア語の先生と、アルセイニの詩のことはよく話したりしていました。そのときは、まだ邦訳は出ていないんだよと仰っていましたが、あれから十数年、ようやく、日本語で読めるようになったんですね~。さっそく近いうちに買おうと思います。 「はじめの頃の逢瀬」 夜が来ると、僕に慈悲が 与えられた。至聖所の扉が うち開かれ、闇にまばゆく輝き ゆるやかにもたれてきた裸身。 それから目を覚まし、「君に祝福あれ!」 そういって僕は知ったものだ、不遜なのだ、 僕の祝福の言葉など。君は眠っていた、 その瞼に宇宙の青で触れようと 君のもとへライラックがテーブルから身を伸ばした、 青に触れられた瞼は 安らかで、手があたたかだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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