一日中、仕事場にとじこもってキャンバスに向っていた。筆を走らせてはいるが、いささか苦しんでいる。一作品に長い期間取り組んでいるが、こんなに長いのは初めて。
私は、テーマを発展させながら、毎回、全く違うものを作っているので、一作一作が大切なのだ。いまの一作が完成にもってゆけないから、これを捨てて次作にとは、制作欲をつきうごかしている動因がはたらかない。こういう自分の頑固さを、ときどき自分自身でもてあますことがあるけれど、いたしかないことである。
新しい集合画集の企画について連絡があった。まだ決定してはいないが、あらかじめの打診である。おもしろそうなので、方針が固まったら作品を提供させていただこう。
さて、もうひと仕事しよう。
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