地方によってはまだ雪が降っているところもあるようだが、東京は春らしい気持の良い日射しだ。我家の5匹の猫たちがベランダに勢ぞろいして、日光浴をしている。歌舞伎「白浪五人男」の連ねのように・・・。テレビの動物番組で、マダカスカル島のミーアキャットが、立ち上がって一斉に陽をあびている映像をみかける。低体温のため、血液を温めてから一日の活動をはじめるわけだ。我家の猫たちは、寒さのなかでもいたって活発なのだが、やはり「春が来た!」と陽を浴びるのだろう。気持よさそうに、うっとりした表情をしている。抱き取ると、毛のなかにふっくらした温もりが溜っていた。
食卓にも、春の兆しがある。農産物にしろ海産物にしろ、四季を感じなくなっているが、それでもその時季にしか穫れないものがある。きのうの夕食に、帆立稚貝の味噌汁と新物の鰊の塩焼きがのった。鰊を捌くときに、包丁の峯で鱗をとる。キラキラと飛散るその様が、やはり、春なのだった。
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Last updated
Feb 18, 2009 03:48:19 PM
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