八百屋で買って来た5本袋詰の胡瓜のなかに奇妙な1本が混じっていた。表面のブツブツのひとつから、なんと葉が出ているのだ(下の画像)。
いまだかつて、と云うことは64歳のこの年まで、こんな胡瓜を見たことがない。八百屋も葉を取ると傷物になると思ったのか、そのまま袋詰めにしたようだ。葉の形状が胡瓜の掌状ではないが、よく見るとその周縁は歯状のギザギザがあり、表面は全体に粗い毛でおおわれていて、それらは胡瓜の葉の特徴と一致する。
胡瓜は雌雄同株で、雌花の下に子房があり、これが食用としている果実に成長する。わかりやすく云えば、果実の細いほうの先端に花があり、太いほうが蔓状の茎で、果実の成長とともに花を逆さにして茎にぶらさがっているわけだ。つまり、果実は茎の変形したものではないわけで、したがってそこに葉が出て来ることは考えられない。しかし、画像で示すとおり、果実から葉が出ているのである。これを何と説明する?!