きょうは一日中老母の看護で、さすがの私も夜の11時半をまわったところでどっと疲れがでたきた。
午前中に訪問看護士を迎えて、定期的な検診をし、それからお昼の経管栄養と薬液を投与。その後、私はほんの少し外出した。
帰宅すると、家の中が、静かだが物々しい。医者が来ていて、母に何やらおこなっている。家人が、私をふりむいて、「嘔吐をした」と告げた。医者が気管や口腔につまった汚物を吸引器で吸い出しているのだった。
嘔吐は、一般健康人でも、気管や肺に汚物が入ると致命的に危険である。老人の死因のなかで、肺炎がおおいのは、このような嘔吐によるか、食事中の誤嚥による場合がすくなくない。嚥下機能がおとろえていたり、理由はさまざまであるが、たとえば身体をかがめて胃が圧迫されて胃のなかの物が逆流してくることもある。あるいは、経管摂取の場合、点滴で注入しているのだが、入れる速度が早いと、胃の吸収がまにあわず、それが嘔吐につながる。きょうの母の場合はどうやらそれにちかい状態だったようだ。
気管から吸引を終えて、一時血圧がぐっと低下し体内酸素量も低下していたのが、危険域を脱して快復した。しかし予断はゆるさないので、点滴をし、抗生剤を注射。2時間後にふたたび医者が診察することに。
ところが、夜9時、医者の車がどこかでパンクしてしまったとのこと。急遽、代りの看護士さんが駆けつける。肺には空気がきれいに入っているとのことで、一安心。
けれども、夜11時、いつものように一日の看護のしめくくりのように検温し、血圧を計ったところ、体温が高く、血圧も危険点には達していないものの高めである。血圧抑制剤を今夜は中止することになっていたのだが、急遽、薬剤を投与した。
どうも今夜は、朝までちょっと気が抜けそうにない。
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Last updated
Aug 14, 2010 12:15:18 AM
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