台風一過。と言っても我が家の近辺ではさほどのこともなかった。玄関アプローチに枯枝がちらばっていた。その程度である。
今朝は、西に、みごとに美しい青空がひろがっていた。絵具ではなかなか出しづらい青である。
油彩の青色系は多々あるけれど、いずれも透明感のある青を出すには工夫がいる。
私はプリミエール・クーシェ、すなわち最初の下塗りの段階で黒をキャンヴァスに塗り付けておく。これは青色絵具は透明色にしろ不透明色にしろ、色感が浅いので、厚みを出すためである。
乾いてから黒の上にセルリアンブルーを塗る。さらに乾燥をまってセルリアンブルーの上にシルバーホワイトをニュアンスをつけて塗る。ここまでが私が空を描くときの下地といってもよい。
乾燥をまって、いよいよ空のイメージをつくってゆくのだが、注意しなければならないのは、シルバーホワイトの上に硫化系の絵具を使わないようにしなければならない。どうしてもという場合は、レタッチング・ワニスかリンシード・オイルでコーティングしておく。シルバーホワイトではなくジンクホワイトを使うと、リンシード・オイルによって経年黄変する。白が濁ってくるのである。
ホワイトでニュアンスをつけてから、いよいよ青色絵具を塗るのであるが、何を使うかはそれぞれの好みであろう。私の場合は・・・秘密です!
朝の空があまりにも美しかったので、ついつい油彩画の技法にふれた。
午後は、ごく小さな作品を制作。
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Last updated
Jun 20, 2012 05:55:07 PM
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