強風が終日吹き荒れていた。22時を過ぎた現在も、閉て切った雨戸をゆすっている。
それでも我が家の猫達は戸外が気になるのか、外にだしてくれとせがみ、風に驚いてすぐに戻って来る。しばらくするとまた出してくれと哭く。五匹の猫たちがかわるがわる出たり入ったり、こちらはいいかげんうんざりして放っておくと、自分たちで障子戸にしこたま穴をあけ、そこに手をつっこんでガラス戸をひっかく。
いま、ようやっと気がしずまって、二匹は寄り添って眠り、一匹は椅子の上で、一匹は私の膝の上に居、もう一匹はやはり膝にのりたくて強い目をしてじっと訴えかけている。・・・いやはや猫が五匹もいると大変。15歳が二匹。14歳が三匹。みな同腹の姉妹である。人間にするとかなりな年なのだが、まだまだ好奇心が旺盛で元気元気。「可愛い可愛い」とか「いいこ、いいこ」と言ってもらうのが大好きな我が家の猫達である。
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