サッカー男子国際強化試合、日本 vs ブラジル戦が、シンガポール・ナショナル・スタジアムで行われた。アギーレ監督率いる日本A代表の第4試合である。前回のジャマイカ戦から4日、香川選手が脳しんとう後の大事をとって代表離脱し、アギーレ監督は先発メンバーを6人入れ替えて強豪ブラジルに臨んだ。ブラジルにはネイマールが居、ロビーニョが居、カカが居、ポルチーニョが居る。
キャプテン・GK;川島永嗣、FW岡崎慎司、小林悠、MF田中順也、森岡亮太、柴崎岳、田口泰士、森重真人、 DF大田宏介、塩谷司、酒井高徳。
交替;本田圭佑、武藤嘉紀、柿谷曜一郎、鈴木大輔。
結果は赤子日本の腕をねじりあげるように、ネイマールが一人で4点を叩き出しての4−0。
私は前回のジャマイカ戦での日本チームのプレーを戦術的に、あるいは選手同士の連繋の緊密さにおいてもすばらしかったと評した。その自分の評に赤面するような、無様な今日のプレー。一体このチームは一試合一試合、本当に学習しているのだろうか、と思ったのだ。全然サッカーなんていうものじゃない。つまり、頭と身体がバラバラ。何にも考えていないじゃないのか、見えていないのじゃないか、と溜め息ばかり出る。
ブラジルはボールを保持したら正確なパスでつなぎ、敵陣(すなわち日本ピッチ)に入ったらシュートチャンスが生まれるまでゆっくり丁寧にボール回しをする。しかもその間にもネイマールはあらゆる局面で関わろうと日本の隙あるスペースへ機敏に動き回る。そしてひとたびボールにタッチするや鮮やかな切り返し、あるいはステップで敵をかわして正確無比のシュートを放つ。そのゴールへの貪欲さ、徹底した喰らい付き、敏捷さ、瞬時の判断力、---敵ながら見事というしかない。チームの期待のみならず観客の期待、---ネイマールは必ず点を取るという期待を裏切らないのだ。期待に応える技術があり、試合を支配する技術と頭脳があるのだ。
しかし考えてみると、そのような個人の能力もさることながら、ブラジルがW杯に出場すること20回、優勝5回、一方で日本はW杯出場5回、最高順位が16強に進出ということ。どこの国の代表チームも、何年かするとメンバーは世代交替するのが宿命。それでもなお、ブラジルのように「サッカー王国」と敬意を込めた異称を奉られるのは何故だ、ということだ。強さを伝統としてゆけるメソッドがあるのかどうか。あるとしたら------。
観察課題、研究課題である。
とにかく今日は惨敗だ。が、格上の相手だから負けたなんて口が裂けても言うな!
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Last updated
Oct 15, 2014 04:04:09 PM
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