録画しておいた小津安二郎監督「秋日和」デジタル修復版を観た(NHK・BSプレミアム)。
作品自体はこれまでに何度も観ていた。あらためて観ると、この作品が、原節子演じる寡婦になった三輪夫人をめぐっての、夫人の亡夫の旧友三人(佐分利信、中村伸郎、北竜二)のエロティックな暗喩の台詞にいささか驚いた。物語の内実はこうであったかと得心したのは、私自身が歳を重ねたせいだろう。青年時代には気がつかなかった。
もうひとつ。原節子さんの裸足の踵(かかと)からアキレス腱にかけてが、意外なほどガッシリしていたこと。私はブリジット・バルドーのアキレス腱が好きなのだが、原節子さんのアキレス腱は注目に値するな----と。