しばらくぶりにテレヴィを長時間見ていた。
ひとつはリオ五輪出場権をかけたサッカー男子U-23アジア最終予選、日本vs北朝鮮を録画で。
結果は1-0で日本の勝利。私のさしたる感想はない。後半戦、北朝鮮が猛攻をかけてきた。日本は良く守備したと思うが、相手チームが前半戦の作戦を変えてきた時、それに対応する攻撃型のアイデアがないのはどうしてだろう? アディショナル・タイム3分においても北朝鮮の猛攻は衰えることなく、よもやかつてW杯での試合終了間際数十秒のところで起ったあの「ドーハの悲劇」の二の舞にはなるまいなと、所も同じカタールはドーハ、ハラハラしたが、どうやら1点を死守した。近年、日本国中あらゆる局面で子どものように「諦めない」という言葉が呪文のように言われている。勝ったという安心感や慢心も、大きな落とし穴となろう。
もうひとつの番組は、明日の大島渚監督の命日を前に、BS朝日が3時間の特別番組を放送した。制作者は私にとって好感のもてる立ち位置で、大島渚という日本社会に鋭敏明晰な視線を向け、言論を張った、日本の映画作家として唯一無二の人物像をとらえていた。先日、デビッド・ボウイ氏を追悼しながら、氏が出演した『戦場のメリークリスマス』を私は回顧したばかりだ。
テレヴィ番組ばかり見ていたわけではない。昨日にひきつづき講義用の原稿を執筆。