熊本地震から1週間、きょうも余震が幾度も報じられている。さらに大雨が苦難に追い撃ちをかけはじめた。
東京も夕方から雨だ。
町内自治会の回覧板が来た。東と南の2カ所の、数年来つづく崖崩れに付いて報告していた。先月は小石が落下し、今月に入って樹幹の直径5センチほどの木が倒れたと言う。
私自身も実効ある対策を市に促すべきだと発言してきたが、どうやら自然災害とは現場の準備が整ったところで「さて、そろそろ崩壊しましょうかね」とやってくるらしい。こういう頭脳には私はとても付いてゆけません。日常的に落石の音がするのに、「あそこは地質的に崩落の危険はありません」と言うのだから------
私は近所の現場を見て、鉄砲水のように勢いよくドンと崩れた場合は、土砂がこの家とこの家を押し流すだろう、そしてゆるゆるとではあるが泥流のように粘りのある土砂が崩れた場合は、孤を描くように山の斜面道を下り、道路沿いの家々を押し流すだろう、とイメージできる。専門家はおそらく土砂の量と速度を推定して、どのように密集した周辺の住宅を押し流すかを私のイメージより遙かに正確にシミュレーションできるのではあるまいか。
だが、市の防災担当者は、東京都作成の防災マニュアルを振りかざして、「ここにみんな、書いてあります」だってさ!
こんな状態、担当者の頭の問題なのだろうか、行政のシステムの問題なのだろうか?
私は不思議なところに生れ住んでしまったと、-----もう永くは生きないけれど、-------ヘンな気持なのだ。