朝のうちに主治医のクリニックへ行き、予約しておいたインフルエンザ予防ワクチンを接種してもらった。
長らくつづいた一連の作品制作が一段落したので、今後の制作に向かう体調管理のために、心肺の簡単なチェックもしていただく。
私の場合、病気、ないし体調不全が、即座に絵の「弱さ」となって現われる。これは作者である私だけが気付くことで、他人は気付かないことだが、私は、先日書いたように、ごくつまらない私の個人的なことがらを作品にするつもりは一切無いので、私の一時的な体調不全が作品を「弱く」することを自らに許さない。そういう自分の精神のゆるみを嫌う。したがって主治医にはしょっちゅうお世話になっている。主治医の診断によって、私の自己管理のメニューをつくっているのである。
フフフ、私の中にある無頼のウジャケタ精神は、歌謡曲のヤクザ歌をくちずさんで吐き出す。「赤と黒のブルース」とか、「大利根月夜」とか、「落葉しぐれ」「浪曲子守唄」「錆びたナイフ」「昭和枯れすすき」「船頭小唄」「涙の酒」「ネオン川」・・・日本の歌謡曲にはたくさんありましょう? ハハハハ
さあ、そういうわけで、夜8時30分に新作の制作にとりかかった。最初の段取りとしての塗りをして一晩置けば、明日の午前中の作業にちょうどよい半乾きの状態になるだろう。その作業がうまくゆけば、この作品の背景の準備ができたことになる。