朝のうちに、先日の健康検診の結果を聞くために、主治医のクリニックに行った。
結果は、全身的にほぼ完璧とのこと。万々歳だ。心臓、良し。肺、たいへんきれい。腎機能、良し。肝機能、良し。口内、異常なし。甲状腺も異常なし。栄養状態、タンパク質、良し。脂質バランス、ほぼ良し。糖、良し。血液、尿、便、良し。血圧、良し。
・・・血中脂質バランスについては、H/L比が基準値を0.5上回っている。この程度のアンバランスを食事で調整するのは難しく、また、正常にする薬はないので、運動をもう少ししたほうがよいとのこと。たしかに、作品制作に入ると、一日中、仕事場にとじこもりきりだ。
そして、高齢化とともに腎小体(糸球体)が縮んできて濾過機能が衰えるので、一日に1500mlの水(茶やコーヒーを含む)の摂取をこころがけるように。一日に必要な水分はおよそ1800mlだが、そのうちの300ml程度は食物に含まれている水分でまかなえる、というアドヴァイス。
脳、・・・これは検査をしなかった。
主治医がおっしゃるに、「山田さんは、物事を客観的に見ておられる」、そのため自己の身体についても客観的に観察し、書物のマニュアル化した知識ではなしに、自分にもっとも適した自己管理をしている、と。
まあ、そう言われれば、そうかもしれない。食事に関しては、ここ10年間、毎日三食および間食や飲料を、食材を含めてすべて漏らさずに記録してきた。今年の7月13日から11年目に入る。その一日の食事を私自身が調理しているので、栄養バランスの管理や、おおまかなカロリー、タンパク質や脂質や炭水化物や塩分の調整が、比較的容易なのだ。つまり三食の総計を考えながら、食材や調理法を調整できる。・・・しかし、努力をしているかというと、全くそうではない。自分の身体を実験台のようにして、良い方に向かうようにおもしろがっているのである。
血圧および脈拍も、10年間、そして昨年から体温も、毎日欠かさずに記録し、血圧は最高値と最低値を折線グラフにしてきた。こうすることで血圧の推移が一目瞭然である。これも、自分の身体でありながら内部を見ることができないので、せめてもの客体化をと、おもしろがってやってきた。そのほかにも自己を客体化する記録をとっているが、まあ、みなおもしろがっているだけである。そして、仮借ない自己分析による、老人としての自己認識のためだ。私が18,9歳のころの日記では、現在77歳の私は、もう死んでいることになっている。
とにかく、秋までエネルギッシュに活動しなければならない。まずは第一関門突破というところだ。