昨日25日、キング・オブ・カリプソ、ハリー・ベラフォンテ氏が亡くなられたという。享年96。
ハリー・ベラフォンテ氏といえば私にとっては何といっても『バナナ・ボート・ソング』である。日本ではかつて浜村美智子さんがカヴァーし、流行した。レコードは何人かの共作で、私が小学生の頃に発売されたらしいが、私が知ったのは高校2年か3年の頃、浜村美智子さんと江利チエミさんとによる。「Day-O, day-ay-ay-O, Day is a day, is a day-ay-ay-O」という歌詞が、リエゾンして「ディザディ、イザディ-エイ-エイ-オー」というのが、浜村さんが歌うと「ディダデ、イダデ」に聞えた。「カン・ミスタ・タリマン・タリミ・バナーナ(Come mister tally man tally me banana/ 旦那、おいらのバナナを勘定してくだせぇ、たのんますぜ)」だった。
2008年に現役を引退した野茂英雄氏がアメリカのメジャーリーグで活躍されていたとき、三振(K;ノックアウト)を奪うたびに球場にファンが歌う『バナナ・ボート・ソング』の替え歌がこだました。「ヒデーオ、ヒデーエエエエーオ!」と。
というわけでハリー・ベラフォンテ氏は日本でも大いに人気があった。氏が生涯を通じて黒人の権利のために努力し、また慈善活動に熱心に務められたことに対して、多くの人がその高潔な人格を讃えた。
実に不思議な偶然だが、私はつい数日前にハリー・ベラフォンテ氏の歌を聴いていたのである。私のエネルギーが少し低下したように感じたので、元気を回復しようと思って。
ハリー・ベラフォンテ氏の御逝去を追悼します。R.I.P.