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テーマ:暮らしを楽しむ(387729)
カテゴリ:読書
窪美澄さんの短編集。
幼稚園児のいる家庭の話。主人公は母親だったり、父親だったり、彼らの子供時代や学生、結婚前の頃の記憶と交差しながら物語は進みます。 同じ年頃の子供がいる身としては読んでいて少し心が痛くなったり、読みながら突然娘のことを思い出したり…。じわじわと静かに心にしみてくるような短編集でした。 どのストーリーも最後にはきちんと前を向いていて読後感はとてもよいです。地に足をつけている感じがとても清々しい…。 その中で、ひとつ頭に残ってしまった件があります。 朝、保育園に通うお母さんが、自転車の前かごをいっぱいにして(子供の着替えとか諸々)後ろの座席に子供を乗せて険しい顔をして、こいで行く姿…。だったかな。それに近いような表現をしていて、なるほど。私もそういう顔をしているんだろう。と感心してしまったんですよね。この作者はよく見ているなあって。実際その通りだから。 私の場合、険しい顔をして自転車をこいでいるときは、気持ちは既に仕事の(心配)に向かっているときが多いのかもしれません。 お迎えに行くときは、気持ちも緩んで行きよりは穏やかかもしれないけれど…。 少なくとも行きと帰りとでは雲泥の差です。行きは時々「戦闘開始」なんて言葉が浮かんでくるときもあるくらいだから。 お家にいるお母さんも働いているお母さんも、そしてお父さんも、皆頑張っているんだよね。 夫婦で話し合いながら少しずつその家のリズムやスタイルを作り上げているんだ。ということを思い出させてもらいまいした。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 25, 2015 08:38:38 PM
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