耳(ミミ)とチャッピの布団

2020/05/06(水)05:00

モルドバ

モルドバと云うのも、ルーマニアと同じく馴染みのない国のひとつやなぁ。 モルドバは、ルーマニアとウクライナに国境を接してますが、やはり東ヨーロッパの国と云うのはねぇ。 ところで皆さんは「国の標語」と云うのをご存じですか? 日本は戦前「開国進取」とか「大東亜新秩序建設」だったのですが、現在は制定されてません。 アメリカは「我ら神を信ず」です。 アルジェリアは「人々により、そして人々のために」だし、ベルギーは「団結は強さを与える」、ブラジルは「秩序と進歩」、キューバは「祖国か、死か」、フランスは「自由、平等、友愛」、ドイツは「統一と正義と自由」、シンガポールは「進めシンガポール」、ユーゴスラビアは「兄弟愛と結束」etc... これは国が活動目標や理念を表すものとして定められたものです。 では、モルドバの国の標語は?ありましぇ~ん(笑) モルドバ人ってのは、言葉も文化もルーマニア人とほとんど違わないそうな。 この国はローマ帝国の時代からヨーロッパとアジアをつなぐ戦略上重要な位置にあるため、さまざまな国に侵略されまくったところです。 中世からはトルコとロシア、後にはソ連とルーマニアの間で領土の占領、併合が繰り返されたのですね。 ウクライナと並んでモルドバは欧州最貧国です。 唯一誇れるのはワインの輸出ぐらい。 モルドバのワインのほとんどは輸出用で、ポーランドからルーマニア、ロシア、アメリカを始めとして毎年6,700万本のワインが輸出されています。 モルドバのワインコレクション「ミレシュティイ・ミチ」は、約200万本のボトルを収蔵し、ギネスブックに世界最大のワインコレクションとして登録されています。 ワインセラーの総延長は250km に及び、現在120km しか使用されていません。 しかし、私たちがイチバン知ってるモルドバと云うのは2004年~2005年に大ヒットした「恋のマイアヒ」でしょう。 例の「マイアヒー マイアフー マイアホー マイアハッハー・・・飲のま飲のまイェイ!!」の歌詞で有名な。 アレはモルドバの男性3人組「O-Zone」がモルドバ語(ルーマニア語)で歌っていたものです。 そんなモルドバですが、料理に関して云えばルーマニアや他のバルカン諸国の料理と比べ、ロシア料理の影響が大きいです。 最もロシア的なのがロシアのペルメニ(水餃子)に酷似した「スポンジボルシチ(餃子スープ)」。 ラビオリのような正方形の生地で、ポルチーニなどのキノコが詰め込まれ、密閉してから茹でてスープで煮ます。 ロシアやポーランドで人気の「ピエロギ」の変種「アンコヴィ」もあります。 実はモルドバの土地は非常に肥沃な黒色の土壌の「チェルノーゼム」で、豊富なブドウ、果物、野菜、穀物、肉、乳製品を生産していて、その全てが国の料理に使用されているのです。 モルドバ料理は、主に牛肉、豚肉、ジャガイモ、キャベツ、さまざまな穀物などで構成されています。 郷土料理はほとんどルーマニア料理と一緒です。 最もよく知られているモルドバ料理は、ルーマニアのママリガと同じ(名前もママリガ)トウモロコシの粉で作ったコーンミールマッシュです。 ミートボールもモルドバで日常的に食べられてる料理で「チフテレ」と呼びます。 豚ひき肉から作られ、マッシュポテトとスパイスを混ぜて揚げます。 「サルマーレ」はルーマニアのサルマーレと同じで、やはり酢漬けキャベツの詰め物料理です。

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