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カテゴリ:起立性調節障害
9月の初めに適応教室に行けてからシルバーウィークが始まるまで11日間毎日行くことができた。調子のいい日は午前中適応教室で勉強して午後はプールで2時間くらい遊びながら泳いで晩御飯の後は軽い散歩にでかけることができた。これが2年の間一日中だるくて頭が痛くてごろごろして家にいた子なのって信じられないくらいだ。
単純な私はもう治った!と思いたい。でもそんなに簡単にはいかない。シルバーウィークがあけて一日めの昨日はなんとか行けたものの、昨日の夜はずっと寝られなかったみたいで、今朝はいったん起きて適応教室に行こうと思ったものの、どうしようもなく眠くて頭痛もしてきたみたいで、またそのままベッドへ。結局昼の1時すぎに起きてきた。 交感神経と副交感神経がうまく切り替えられなくて寝られない。体は疲れているのに頭はさえている。本人はだんだん慣れてきた教室に行きたいと思っているのだけれど、うまい具合に睡眠とつきあっていけないのだ。これからは睡眠をうまく調節できるようにしていくのがネックとなるだろう。最初のころに飲んだすごい量の漢方。がんばって大きなカプセルに入れていくつも飲んだのにまだ体が落ちついていなかったのでまったく効かなかった。そのせいで今は薬を信じていない息子だけれど、今度大阪医大に行ったときに寝られるようになる薬を主治医と相談してこようと思う。 息子を見ていると起立性調節障害は体が落ち着いてきたら、体調も落ち着いてくる病気なのだとあらためて思う。今一番症状が出ていて苦しんでいる親御さんや子供さんにこのことを伝えていきたい。できるものなら一年前の私にタイムカプセルに乗ってそう教えてあげたい。先輩ママもT先生も「必ず治る」って言ってくれてもほんとによくなるのって頭をかかえている息子を見て何度も何度も不安がよぎったあの日々。 重度の起立性の場合2年から3年体調が落ち着いてくるのに時間がかかる。もっとかかる子だってもちろんいる。どうやって通常に戻っていくのだろうか。うちの場合、普通の中学校は勉強が大幅に遅れているから本人がいやがる。今中3の息子だけれど、数学は中2から、その他の科目は中1から勉強し始めた。適応教室では好きな科目を持っていって先生に教えてもらっているようだ。 たまたま息子は適応教室の雰囲気があっていたようでよかった。息子自身もいうようにいきなり教室にびっちり40人の生徒がいたらきっと騒音やらなにやらでストレスがたまってしまったかもしれないという。適応教室に行けない子、また合わない子にはチューター制度もあるようだった。これから先生になる大学生が家にきてくれて勉強を教えてくれたり遊んでくれたりするそうだ。いろんな選択肢がでてきてくれるとその子にあった復帰がみつかるのではないか。 プールで初めて泳いだのを見たとき 適応教室で座って勉強しているのを見たとき そして数日まえ「英語は家で教えてほしい。」と息子がいったとき いつもいつも瞼が熱くなる。 最近の私はうれし涙でおぼれそうだ。 壁が大きければ大きかったほど、不安が大きければ大きかったほど、今の幸せを大きく感じるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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