2007/01/19(金)07:47
Stephen Stills 「Love The One You're With」
邦題「愛への賛歌」。
'70年に全米14位を記録したこの曲は、スティーヴン・スティルス入魂の1stソロ「Stephen Stills」(写真)のオープニングを飾るナンバーであり、スティルスの最高傑作と言える名曲だ。
ちょうどこの時期はCSN&Yが大ヒットしていた時でもあり、その中心的存在としても、才能を爆発させていたスティルス。
彼にとって自信作であっただろうこの曲は、正規のバージョンが発表される以前からCSN&Yのツアーでも披露されており、CSN&Yのライヴ・アルバム「4 Way Street」でも聴く事ができる。
CSN&Yのアルバム「De javu」に収録しなかったのは、そのアルバムに同系等のスティルス作品「Carry On」があったためか、或いは単に出し惜しみしたのか(笑
だが、それも充分納得できる素晴らしい出来栄えとなっている。
キャッチーで、曲調的にもまんまCSN&Yなこの曲。
演奏はアコースティック・ギターを軸としたシンプルなものだが、パーカッシヴなリズムと熱っぽいオルガンの音色が、高揚感を呼び覚ます。
そしてコーラスには、デヴィッド・クロスビーとグレアム・ナッシュに加えて、ジョン・セバスチャン、リタ・クーリッジという錚々たるメンバーが参加。
彼らによる、分厚く華やかなコーラスはゴスペル的でもあり、何度聴いても胸が高鳴る。
「du lu du du …」というコーラスで終わるエンディングも希望を感じさせる、力強く美しい一曲だ。
バッファロー・スプリングフィールド時代からのライバルであるニール・ヤングには、その後のソロ活動で圧倒的な差を付けられてしまったスティルスだが、結局この人って、バッファローとCSN(&Y)、そしてこの1stソロ作で才能を全部使い果たしちゃったんじゃないのかなあ…
この曲を聴くたびに、そんなコトを思うワタシであった。
…と思ったら、マナサスを忘れてたわ
ん~、うまくオチなかったけど、そんなコトは気にせず、ここをクリックして名曲「Love The One You're With」を聴こう!(ただし細切れ)
映像は映画「ブロークバック・マウンテン」から。