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2006年12月17日
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カテゴリ:落語
今朝早くにTVで柳家權太楼の「芝浜」を見た。

權太楼は好きだ。とにかくまくらが面白い。滑稽話をさせるとピカイチだ。あの表情と節回しがたまらない。

「芝浜」は好きだ。初めて「芝浜」を聞いたとき、なんと素晴らしき内助の功と、打たれた。もともとは三遊亭圓朝(鏑木清方が肖像を描いている。重要文化財、東京国立近代美術館蔵)が三題噺として作ったとものだという。

さて、權太楼の「芝浜」は、というと。
ひじょうに独創的だ。
時間が短いためか、エピソードをかなり端折っている。
芝浜の夜明けの風景、宴席のドガチャカ騒ぎ、の場面などゆっくり描写せず説明的だ。
魚屋の熊公が大店になった場面描写はもっと丁寧な方がいいのでは、とも思った。
情景描写というより、説明になってしまっていた。

ほかの噺家が細部の表現をじっくり聞かすのに対して、權太楼は、夫婦間のやりとりを重視する。
大晦日に女房が「夢はウソだった」と告白する場面に力点が置かれている。
權太楼がもっと若い頃は、もっと激しかったそうだが、女房のウソを叱りつける熊公の癇癪は、後の仲直りとかなり隔たってしまって、自然な流れが作れていないような気がする。
「風邪をひいても、雪道を働きに出るあんたの後ろ姿を、手を合わせてあやまった」というエピソードは、權太楼独自のものだろう。女房の語りで、噺を組み立てている気がした。

夫婦の会話を中心に進め、ほかに登場人物を出さないことで、夫婦愛を表現しているのかもしれないが、權太楼には女房役が似合わないのか、今ひとつしっくりこない。女房は一生懸命しゃべっているのだが、説得力がないのはなぜだろう。ドラマチックなこの噺独特の起伏に欠けているような気がした。

大晦日、借金もなく畳も障子も新しくして、新年を気持ちよく迎えよう。という清々しさがもっと欲しい。

權太楼は、やはり滑稽話のほうがいいのだろうか???





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最終更新日  2006年12月17日 23時04分52秒
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