バリのお供えは切り紙工作、織り紙工作
バリのお供えは切り紙工作、織り紙工作
タテ長の葉を織り込んで、敷物を作る。入れ物を作る。…織り紙工作
葉を折りたたんで切り、広げてモティーフを作る。…切り紙工作
切り取った葉を竹ひごで止めて、入れ物を作る。…折り紙工作
米粉を練ったもので、お菓子のお供えを作る。…粘土遊び
こうして並べると、バリのお供えは、幼稚園児が遊ぶ工作作業に近い、と思ったのは、もうずいぶん前のこと。
もちろん作り上げるお供えは、簡単なものから、高度なものまで、いろいろありますが、美意識の高いバリ人のそれらは、見ていて楽しく、やってみたい!と思わずにはいられません。
先日お寺のお祭り(オダラン)の準備で、お手伝いに行ってきました。
お供え職人(トカンバンタンと言います。)のグループにいれていただくようになったのはもうずいぶん昔のこと。
今では一緒いるのが当たり前で、その日もお祭り前日に必ず作るラマ作りのグループに入って作業をしていました。
写真1は、葉を長方形につなぎ合わせたものに、モティーフを竹ひごでとめているトカンバンタンのお一人。
写真2は、葉を折りたたんで、モティーフを切ったもの。
写真3は、ラマが出来上がって行く様子を写真にして見ました。
モティーフを切る時はすべてナイフを使うので、慣れないと難しいかもしれませんが、もしハサミを使ってしまえば、本当に切り紙です。
(ハサミですると、切り口が潰された状態になり、生の葉なので、すぐに黒ずんできて、汚らしくなりますので、絶対にナイフを使います。)
生の葉っぱに竹ひごで止めると、葉が破れてしまいやすいのですが、
ホチキスを使えば、簡単に工作できます。
(実際この頃は、ホチキスで止める人が多くなりましたが、さすがにトカンバンタンと呼ばれる人たちは、生の葉に鉄のホチキス針は見た目が悪いので、時代遅れと言われても、竹ひごで一つずつ止めて行きます。)
葉を切る人、縫い合わせる人と分担作業で、この日は4人で、30枚ぐらいの制作でした。
朝、10時から3時半までかかりました。
いくつになっても子供っぽい私は、こうした見た目の綺麗なものを作るのが大好きで、まるでパッチワークをしている気分で、楽しく参加しています。