カテゴリ:ベルリンにて
2023年1月27日 金曜日 ベルリンには毎年、興味深い多種の大規模な国際展示会が開かれていましたが、コロナのせいで何と、この二年間、すべてが中止になっていました。 そして、今年ようやく3年ぶりに国際食品展示会が開かれました。ということで、喰い意地の張ったポンポコタヌキはさっそく行ってきましたぞえ。 ロシアのウクライナ侵攻のニュースで腹が立つことばかりなので、精神の健康のために気分転換は必須です。さて、まず会場はこちら。 ベルリンの放送塔の脇にある国際展示会場。うひ~、虚しい冬枯れの景色ですなぁ。 この建物は1937年、ベルリンの日本大使館やイタリア大使館のように、ナチス時代にナチスの建築家によって建てられた暗い歴史があるのでした~。 だから、硬い飾り気のない新古典主義建築なのですね。 人ごみの嫌いな故に、私は9年前に緑の週を訪問したのが最後でした。その時の日記はこの後に付け加えます。なので今回はざっと記すだけです。 会場の玄関口も表のように箱型。何の飾り気も無いのがナチス建築の特徴なのかな。 金曜日の14時からはハッピーアワーで入場料が10ユーロになり、閉館の20時までたっぷり楽しめます。フランスのブーツで生牡蠣をすすり込み、お酒を飲んでくだをまくわけでもないので、6時間もあればゆっくり見学出来るのです。 入場するとすぐにイタリアの会場かあって、サルティンボッカの試食が出来ました。手前にあるのはエーゲ海の香料の入ったバターと生クリームたっぷりのソースです。 3分焼いて出来上がり。ほんの一口ですが、仔牛肉の柔らかく美味しかったこと。 次の会場はポーランドでした。 そこでもおいしそうな香りがふつふつと鼻をくすぐります。 でも目を引いたのは機嫌よく鼻歌を歌いながら見物客と接しているこのおばさん。 手前にはピエロギが笑いかけていますが、中身はポテトとチーズだったので止めました。それより向こう側のビゴスが食べたかったのです。あのちょっと酸味のあるキャベツ料理が、お隣の鍋でぐつぐつと煮えているのを見た途端にビゴスに決めました。 プップクンは「ビゴスなんか食べたらお腹がいっぱいになって他の試食が出来なくなるよ。」と言いましたが、私はビゴスが食べたいのです。 ケシの実の付いたポーランドのパンが一切れ付いて6ユーロでしたが、思ったよりしっかりとずっしりと小鉢に詰め込んでくれました。私が席を見つけて食べている間、プップクンはチェコの会場に行ってビールを飲んで来たようです。 まぁ、どこに行っても美味しそうなものばかり。ぞれこそまだベルリンの壁があったころは、どのブースでも無料の試食がありましたが、ベルリンが国際的になってからは入場者が多くなって、今は試食にさえ1から2ユーロ取られることになっています。 プップクンは無料の試食を探すのに一苦労・・・・ケチめ。 もちろんオーストリアの展示会場もあって、私はここでコーヒー、プップクンはビールを飲みました。入口には「山の国 オーストリア」と書いてあった。特にウィーンからのブースはありませんでした。 その代わり、近くのスーパーマーケットのLidlで500gのドイツ製ザッハートルテが3,99ユーロで出ていたので買ってきました。お店の棚に残った最後の一つで、食べてみたら今までのしつこい甘みのザッハートルテのイメージが変わった。 これ、もちろん本物のウィーンのとは違うのですが、ちゃんとアプリコットのジャムも入っていて、甘さもチョコの苦さも、最高~に口に合いました。これこそコーヒーが美味しく感じる味です。 ん?? バイエルン会場からアルプホルンが聞こえてきました。 これを見ると、スイスケルンザーの公演会場で、ファンの友人たちと舞台の上に引っ張り出されて、アルプホルンを吹かされたことを思い出します。もちろんファンの誰もが音を出すことが出来なくて、会場には笑いが飛びましたっけ。 この展示場ではドイツの会場が一番大きくて、いろいろな州から音楽隊やダンスグループが来ていました。 私はビゴスでお腹がいっぱいで、食べたのはプップクンだけ。有名なバイエルンの白ソーセージ。彼が注文したダンプビールというのを初めて口にしたけれど、私でも美味しいと思うくらいコクがあって3口は飲んでしまった。 アルコールですぐに頬が熱くなったけれど、美味しくて4口目を飲んだぞえ。 立ち上がると、ブランデンブルグ州のソルベ人の人達がここまで来ていました。 ソルベ人と言うと、ザクセンのバウツェンを思い浮かべますが、ブランデンブルク州のシュプレーヴァルトという湿地帯の街にも住んでいます。ブランデンブルクのヴェニスともいえる運河の街です。 ついでにザクセン州の会場まで行くと、見たかった木彫りの卵がありました。 昔だったらこういうのを見ると欲しくなったんですよね。50年前だったらどれもこれも買っていたかもしれない・・・・でも今は見るだけで満足です。 アフリカの会場もありましたが、手工細工ばかりで、食品の出品はありませんでした。食品展なのになんだろう。 油断して調べなかったのですが、気が付いたら日本も韓国も中国も会場が無いのです。今年はやはりコロナのせいで控えたのかもしれませんでした。残念~。 とはいっても、会場は座る場所もないくらい賑わっています。お腹は空いていないので、小動物の展示場に行き、ついでに乗馬のショーを見ました。 ここで超ミニ野菜畑の可愛いかぼちゃを楽しんでいると・・・・ 後ろからワッフルが焼けたから食べなさいな、と声を掛けられました。 ありがとう、遠慮なくいただきます。お~いし~。 そのお隣にはなんだと思ったら。 いやぁ~、これ、バウムクーヘンなんですよね。これは欲しかったなぁ~。 今年はお魚の展示場もこれだけで、食べたかった生牡蠣も見つかりませんでした。 私の頭に登ったのは、この展示してある魚は、最後の日には切り売りするのかなって事。 ブランデンブルクのベーリッツから来たカーニバルの女の子達が可愛かった。残念ながら踊るところを見損ないました。 今年のテーマ会場はモロッコでした。 9年前にはこのブースで素敵な香水を買ったけれど、ほとんど使わないのでそれさえまだ残っています。 本当に食べるもの以外、もう何もいらないんだわ。 20時に閉館なので、帰りにまたポーランド会場を通りましたが、あの愉快なおばさんは音楽に合わせてクルクル踊っていました。 わかってはいましたが、ウクライナはもちろん参加していませんでした。 ロシアなどもってのほかです。あの国はボイコットされるべき。 バイエルンのブーツでビールを飲んでいるおじさんたちも、ロシアなんてとんでもない!と目をむいていましたからね。 これから9年前の記事を載せようと思いましたが、長くなるので、短縮します。 (初公開2014年2月8日ー再編集2023年2月) スウェーデンの会場でその場から離れられなくなってしまったポテチのブース。 あまりにもおいしそうだったので、一袋買ってしまいましたが、その高さにびっくり。こういう展示会場ではなんでも高いんです。ドイツのジャガイモは美味しいので、今(2023年)はポテチは気が向くと自分でも作っています。 ポーランドの会場では民族音楽を奏でていました。 そして試食のリンゴが食べ放題・・・ そう言えば今年(2023年)もリンゴと洋ナシの試食は無料でした。 そしてウクライナの会場にはあでやかな女性たちの民族衣装が花咲いていたのです。 私達はこのウクライナの会場のブースで、美人のウェイトレスのサービスで、餃子のようなヴァレーニキを食べた覚えがあります。 この方たち、今も元気でいるのかしら。 心が痛みます。 さて、 おもしろかったのは 動物の展示場でした。 ねぇねぇ、私を見てよ~。かくし芸しちゃうんだわ。 私の舌ってさ~。 下顎まで届いちゃうのよね。 べろべろ~~ん。 モ~、すごいでしょ。 あら、モ~っとやれって? モ~、終わりよ。 おわりよ。お・わ・り・ 💕 お詫び:コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのでどうぞお気を悪くなさいませんように。それでもコメントをくださる方には心から感謝したします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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