「着る」感覚・・・
「結構広いじゃん・・・」肥大化の進む現代のクルマの中にあっては、随分と小兵に属する空冷911の運転席に初めて座ったときの正直な感想でした。足元も適度に広いし、頭上にだってちゃんとゆとりがある。フロントシートはたっぷりしたものだし、後を見れば座席としては疑問符が付くものの、背もたれを倒せば荷物置き場としては十分過ぎるほどのスペースが確保されている。そして車内の全ての場所に手が届くような感覚。デッドスペースがない。目の前に急角度でそそり立つフロントウィンドー越しに見れば、立派な太腿がスド~ンと伸びて、膝小僧(ヘッドライト)にだって手が届きそうな気がする。決して広過ぎない、適度なタイト感。言い古されている「ポルシェを着る」という感覚。小生の腕前では、その走りから実感するには到っていないけれど、この絶妙な設計がまさに「着る」感覚なのかなぁ。1964年から基本的にほとんど変わっていない五連メーターをムフフ顔で眺めて、「バカみたい~」と家人に笑われるこの幸せ・・・※ちなみに、「みんから」にも並行して書き込んでいます。http://minkara.carview.co.jp/userid/368036/profile/