テーマ:旅のあれこれ(9944)
カテゴリ:しみじみ
浅草界隈のお薦めのお店をいろいろ検討していてくれたcoto。 老舗のBar「神谷バー」や藪蕎麦御三家という「並木藪蕎麦」などなど。 ぐりちゃんの好みに合わせて、蕎麦を食べることに決定~! しかし並木藪蕎麦の前には暖簾なし。代わりに作業服姿のおじさん数人。 「今日は木曜。定休日。だから俺たち看板下ろしてる(工事)のよ」 一番年かさのおじさんが聞いてもいないのに教えてくれました。 そんなところが下町気質の表れなのね。ちょっと楽しい気持ちになった私。 さて。それじゃあ、どこに行こうか・・・ 歩いてきた道を戻ると、そこに「うなぎ 初小川」がありました。 きんちゃんの「このお店、古くていい感じなんだよね」という言葉に押され、 お昼はうなぎに変更~! 狭い間口の店内は古さがにじみ出て、これがもう、本当によかったです。 炉辺風作りのカウンター席がいくつかと奥に小上がりだけ。 その5~6人でいっぱいいっぱいの小上がりに陣取った私たち。 うな重、白焼き、肝焼き、肝吸い、数種類のおつまみを注文。 そしてなにはともあれ一番に注文していた瓶ビールで「カンパーイ!」 一所懸命に自転車をこいだ後の一杯は本当に美味しかったですよ。 いやあ、昼間っからいい身分だよねぇ。 小上がりは狭くて床も傾いてて、でもホ~ッと落ち着くの。 おつまみのお豆もうまい。肝焼きのほろ苦さもたまんない。 cotoの「これは日本酒を熱燗でいきたくなるね~いっちゃう?」の発言に きんちゃん+ぐりちゃんの2人も「いいねえ」「いいねえ」と乗り気になり、 すっかり腰を落ち着けてしまいました。 最後は「もうそろそろ」と声を掛けられ腰を上げたのでした。 帰り間際にみつけた網を張った飾り棚。 すごく古びたこけしや小さな人形が並ぶ中に、ちび招き猫をみつけました。 こんなふうに無造作に飾ってあるのもいいね、いいね。 デートにはお薦めじゃないかもしれないけど、肩の張らないとこがいいでしょう。 お腹も満足したところで次はかっぱ橋道具街にある「soi」へGO! 骨董と和家具の“松が谷”と作家物の器や雑貨がある“合羽橋珈琲2F” 2店のsoiがあります。 写真は松が谷soiの方。 両店舗とも案内してもらいましたが、こちらのお店の方が好き。 店の前にはちょっと欠けたお皿などがカゴの中に入れられて、手にとってくれる人を いまかいまかと待っていました。 cotoが気に入ったアンティークの金属製の酒器と猪口のセットは今日のお礼にプレゼント。 自分用には水玉の小さな器を買いました。 soiのものはweb販売もしています → http://www.soi-s.jp/ 曇り空のせいか、そろそろ夜に近づいた感じがしてきた頃、谷中銀座へ移動しました。 一番高いところにある夕焼けだんだんの上に自転車を停めて cotoのお友達のお店を回りました。 こういう看板が軒先に下がっていて、何を売っているのか一目瞭然。 こちらの濱松屋さんにはいろいろなタイプの下駄があります。 店先に飾ってあるものも素敵なものがたくさんあるけれど、 台と鼻緒を選んで自分好みにしてもらうのが楽しいですよ。 お店に並んでいる中に台を彫ってあるものがあって、手に取るととても軽いので 「これがいいな」というと更にいろいろな図柄のものを出して見せてくれました。 その内の3色に色づけされた菊花柄にピンッとくるものが! 今度はそれに合わせて鼻緒を選びます。縞々のとか、水玉のとか。 鼻緒だけ見ていても可愛いの♪ 台に柄が入っているので、シンプルなものが似合いそう。 やっと決めて鼻緒をすげてもらいます。 20分くらいかかるとのことで、その間に別のお店を覗きに行きました。 通りからちょっとだけ奥まった場所にあるステンドグラスのアトリエ“NIDO” 隠れ家っぽくて、ちっちゃな看板を見落とすとたどり着けないかもしれない。 中に入るとたくさんの作品が並んでいて、どれもキラキラ。 外国で手に入れたであろうアンティークの小さな人形や絵葉書などが ところどころ一緒にディスプレイされていて、雰囲気UPに役立っています。 夕暮れどきに行ったのも、ガラスのランプの幻想的なムードに浸れてよかったみたい。 その中でも目に付いたのは小さな家を模ったキャンドルホルダー。 いろんな形といろんな色ガラスで、同じものはひとつもありません。 それらが1列に並んでいると、町並みが出来上がっているのです。 後ろでキャンドルを灯せば、夜に家の窓から明かりが漏れる感じに。 そのまま飾っておいてもお洒落です。 そこで私は「妹くまみへのお土産はコレにする!」と決め、ぐりちゃんに 宣言したものの、どれにするか迷いっぱなしになってしまいました。 水玉の三角屋根と色合いが好きで、自分用に買おうか迷ったこの家は cotoがプレゼントしてくれたもの。すっごく嬉しい! くまみには四角い水色の家をチョイスしてみました。喜ぶかな? NIDOの皆さんにご挨拶をして、次はぎんじさんへ。 古布を再利用した小物などを扱っている(作っている?)お店。 でも石鹸とかもあったりして。何屋さんなんだろう・・・。 そんなぎんじさんのお店の壁に今日どこかで見て、なぜかとても気になった 女の子と猫が描かれた油絵を発見! “はと”のサイン。はとって名前なの? 絵は財布の中身と相談の結果、ただちに購入は難しい(泣)ということになったので カレンダーを買うことにしてレジに行ったら、cotoが「あー!はとのだぁ!」 「その子うちに居候してたんだけど、いつの間にか同居人になってるんだよね」 と言うではないですか~~! なんだかちょっと不思議な気持ちになりました。 15歳も年が離れていて、住んでいる場所も離れているのに 私が好きって思うものをcotoも好きで。 今回はcoto自身も「きっとmayrinちゃんも好きって思うよ~」というお店に 連れて行ってくれたと思うのですが、そういうのがピッタリで嬉しい。 そういう不思議。 ではぎんじさんに別れを告げて、濱松屋さんへ戻りましょう。 私の下駄。こんなふうに出来上がっていました。 驚くことにとても素足に馴染んで履きやすいの。 今年の夏はサンダルじゃあなくて、この下駄で出掛けることが増えそうです。 すっごく楽しみになってきました。 この下駄を包んでもらったら、濱松屋さんの看板犬ピースともお別れ。 そして谷中銀座ともお別れ。 細く曲がりくねったへび道も通り抜けたら、そう、東京下町自転車ツアーの終了です。 とってもたくさんの場所を駆け足で見て回れたのには驚き。 自分たちだけでは行かれない場所、人にも出会えました。満足な一日。 こういう旅があってもいじゃないか。cotoが作ってくれた心に残る旅です。 ありがとう、coto。ありがとう、きんちゃん。 ありがとう、いろんな顔をもつ東京。また絶対くるからね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.11 18:22:39
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