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pretty物欲

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February 1, 2009
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カテゴリ:食べ物
数ある料理法のなかでも、
焼き物、炒め物になると、
”男の料理”とボクは感じる。

”男の料理”に明確な定義はないけど、
ボクの主観では、
多少乱暴な方法で料理しても、
それなりの味に落ち着く料理を指すようである。
だから、炒め物、焼き物。

家庭における女性の焼き物や炒め物は、
具材を勢いよくかき回すのに必要な腕力がないから、
焦げ付かないよう、火力を落としてゆっくりかき回す。
それで水っぽかったり、香ばしさが足りなかったりする。

それに油が散ってベタベタになって
あとの掃除が大変だし、
光熱費も高くなってしまう。
毎日毎日料理をする主婦からいえば、
焼き物、炒め物はハードルが高い。

そこへきて、主婦ではない男の料理は、
たまに、である。
職業主婦の「作ることが仕事」でなく、
楽しむための趣味=hobbyなのである。
だから、多少の手間や苦労は、
男はやる。

そこが違う。
ゆえに生活とhobbyを同列で比較してはいけない。
主婦はそんな男を、食材費にカネがかかるとか毛嫌いしないで、
料理を男のhobbyとして残しておく、
くらいの余裕があるといい。

hobbyとなれば、結構頑張ってしまうのは
男が単純だからかもしれない。
その単純さが料理にプラスに作用することもある。
調味料の入れ具合や焼き加減など、
男は深く考えずに、見た目やカンで決めてしまう。
それが、ガツンと角のたった味に仕上がることにつながる。

そういう料理は、アウトドアでよく似合う。
アウトドアで食べる、というだけで、
食べ物は大抵おいしくなるし、
少々角の立った乱暴な味のほうが、
美味しく感じるのである。

ボクはそんな”男の料理”に、
加えて欲しいものがある。
それは炒め物では焼き物でもない、
煮込み料理である。

和風でいえば筑前煮、豚角煮、牛スジ煮込みとか。
洋風でいえばシチューとかポトフとかカレーとか。

煮物とは、
ただ材料をぶち込んでゆでる、鍋物とは違う。
材料ごとに前処理が必要だったり、
煮ているあいだに丁寧な灰汁とりが必要だったり、
下ゆでのあと煮汁を捨てて沸かしなおしたり、
とにかく手間がかかる。

そしてなにより、煮る時間がかかる。
煮込めば煮込むほど美味しくなる、
という類の料理だから、
hobbyとしてはこだわり甲斐がある。
(もちろん具材が煮溶けてしまう限界時間はあるわけだが)

たいてい、数時間から一日くらい煮通しである。
とても手間がかかる。
でも、手をかければ、ちゃんと美味しくなる。
だから、hobbyの料理になりうるとボクは思う。
忙しい主婦に代わって、
夫が有り難がられるいい機会である。

「何時間も台所で灰汁取りなんて、
 そんなにヒマじゃないよ!」
「何時間も煮込み続けたら夏は部屋が暑くなる!」
「ガス代、電気代もったいない!」

それは夫の常識的な意見。
たしかに、そんなことになったら、ボクでもイヤ。
だからそれらのハードルは、
ハードウェアの工夫で、クリアする。
ずばり、圧力鍋と保温鍋の出番。

幸いにも男は、hobbyに関するハードウェアを
買い揃えることが大好きなので、
きっと購入のハードルは低い。
安めのホームセンターならば、
両方買っても合計1万円でオツリがくる。

まずは、原理を理解する。
結構、理にかなっている調理器具である。
原理を理解しておくと、
男は料理によって上手に使い分ける工夫ができるようになる。
それもまたhobbyにつながるウンチクになっていきます。

1.圧力鍋

鍋のなかを密閉して熱することで、
内部圧力を上げて、水の沸点を100℃以上にする。
PV=nRT、ボイルシャルルの法則ですな。
それで、調理時間を短くすることのを狙っている。

さらには、通常の煮かたでは柔らかくならない部位
(例えば軟骨や魚の骨など)まで、
柔らかくすることが出来る。

さらに、熱エネルギーを持った水蒸気を
できるだけ鍋のなかに残す。
圧が上がりすぎないよう安全弁があるけれど、
普通の鍋よりも密閉度は高い。
だから部屋の温度は、上がりにくい。

欠点もある。
比較的短い時間とはいえ、調理中はその場を離れられないこと。
高圧をかけるため、時間が長すぎると具材の形崩れが起きやすい。
高圧調理過程で、素材の甘みやうまみ成分が壊れ、失われてしまう。
煮汁の味が素材にしみこみにくい。
素材によっては、加圧調理の効果が少ない。
(たとえば乾燥あずきの場合、一晩水つけないで加圧調理しても、
芯が残る)


2.保温鍋

鍋じたいは、通常と同じとかんがえてよい。
鍋のほかに、鍋がすっぽり入る真空保温釜が別にあって、
それが主役である。

コンロで鍋を加温したあと、その保温釜に入れることで、
温度が保たれ、数時間は50度以上でいられる。
しかも、その保温のあいだコンロは使わないので省エネだし、
その場を離れてお出かけもできる、便利な調理器具である。

さらに、圧力鍋のように100℃以上にならないので、
具材の崩れが少なく、
素材の旨味甘味が残り、
上品な味に仕上がりやすい。

欠点もある。
保温はできるが加温されないから、温度落ちはあるわけで、
(保温性能にもよるが)約6時間くらいで
細菌が繁殖しやすい40度程度になってしまう。

朝仕込んで昼中お出かけ、というのは、
厳しい時間かもしれない。
その後きちんと再加温するか、
5時間以内に料理を終わらせるかの判断が必要。

さらに、保温調理状態では構造上、
煮汁を煮詰めるということができない。
水分多すぎないよう注意して調理しないと、
あとで煮詰めるのに時間がかかってしまう。


この2種類の鍋の
それぞれの利点欠点を理解して使い分けることで
料理の幅が増え、
ホビーとしての料理の楽しさを得ることができるだろう。

前にも紹介しているが、
初心者には保温鍋、
中級者には圧力鍋をすすめたい。

肉・野菜ゴロゴロの煮込みには、保温鍋。
すべてを煮溶かすスープ類には、圧力鍋。
逆がダメなわけではないけど、
よりおいしいものができる。

まずは料理本コーナーで、
圧力鍋や保温鍋のレシピ本を立ち読みして、
料理イメージを高めてから、
男はエイヤッと買ってしまうことをお勧めする。

ただし、台所を預かる奥さんとは
相談したほうがいい。
それなら使ってない貰い物があるわヨ、なんて
頂き物が納戸の奥に眠っているかもしれない。
それどころか、もう既に、普段から使っているかもしれない。
これまで台所に立ったことがないような男は、要注意である。

もし、いま台所に保温鍋、圧力鍋があるなら、
新しいハードウェアは買わない。
レシピ本を買って読み込んで、
ある日、あっと驚かすような料理を作る。
まず、やってみせる。認めさせる。
そのうえでおねだりすれば、
きっとあっさり買ってくれるものだ。

脱線した。
各家庭のオトウサンのお小遣い事情なんて、どうでもいい。

何を作りたいか。
どういう結果を出す目標を持つか。
そのうえで、どう楽しむか。

そういう3段で考えれば、
hobbyとしての男の料理は成功すると思う。
料理を楽しもう。
ビバ、料理。

煮込み料理にガラムマサラをブチコミながら。





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最終更新日  February 1, 2009 04:12:32 PM
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