カテゴリ:旅
その出発の朝は、正確にはまだ夜だった。 もやもやと蒸し暑い晩夏の未明、 ボクは起き出して出発する。 安い、安い、早朝の羽田発を予約したボクは、 夜も明けていないうちに始発電車に向かう。 さすがに大荷物と畳んだ自転車、 駅までクルマで送ってもらう。 輪行バッグには衣類をパッキングしているので 一度展開してしまうと大変だから、 という言い訳を、自分に。 そんなだらけた出発のしかたに 自分の年齢を感じる。 若いころのボクなら、 これから始まる旅の想像にうちふるえる夜を越え、 静かにひとり家を出る早朝、という旅の始まりに こだわっていたもの。 それが、いまでは。 いいや。 これでいいのだ。 年齢なりにだらけた自分をも 受け入れて、ボクはいくのだ。 早朝の道路工事で渋滞した国道に ヒヤヒヤしながら、なんとか着いたホームで ホッと一息。 いってくるね。 ありがとう。 「6回目の旅が、始まった」 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 11, 2015 09:21:36 PM
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