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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:つれづれ
私は,かつて大阪近鉄バファローズというチームを応援していた(ファンクラブ会員でもあった)ので,中村紀洋という野球選手にはやはり特別な感傷がある。あの2001年の近鉄奇跡の逆転優勝の時の輝きは,それは半端なもんじゃなかった。マジック1になった試合ライオンズ戦で松坂大輔から打った逆転サヨナラホームランの弾道は今でも瞼の裏に残っている。その前日に大阪ドームに乗り込んだ私はそこで「ノリのフルスイング弁当」も食している(近鉄グループの弁当にしては珍しくうまかった。やはりうまいものを喰わせてやろうという心意気がないといけないらしい。)。
彼について言えば,自分を高く売るためであればいかなる手段を使っても許されるという,あの極悪ネゴシエーター(人買い人といわないだけまだ優しさがあると思われたい)ダン野村の教えを今時忠実に守り続けている稀有な人間である。要するに根が単細胞で一度刷り込まれたらそれからの洗脳は解けないということかもしれないが,それにしても昨年ドラゴンズに育成選手として拾ってもらってからの恩義を簡単に袖にしていいのかという気もするのだが,彼の価値観にとってはそうでもないらしい。 漏れ伝わるところによると,彼が求めている条件は, ◎サード起用が大前提(よほどプライドを持っているらしい。ちなみに落合はだめ出しをした由) ◎複数年契約希望(ドラゴンズは年俸7000万円の単年度を提示とのこと。これでもインフレだと思うが) のようである。私がCD戦で見る限り,少なくとも終盤の鉄火場での働きはおよそ複数年契約で1億円近い年俸を取るレギュラー三塁手のそれにしては随分くすんでいたように見えたが,本人の感覚ではそうでもないらしい。現に,これも聞くところではファイターズがオファーを出しているという。あのチームも八木智哉を出して桜井広大を取ろうというくらい打撃強化という点については切羽詰まっているらしいが(それに監督は確かにかつての恩師でもあるが),正常なビジネス感覚があればそんな話があるんかいという突っ込みのひとつも言いたくなる。 フリーエージェント制なるものは自由競争に見せかけたいかさま賭博であるというのが私の持論ではあるが,どうも日本のプロ野球選手の契約ビジネスは,ごく一部の人間の偏狭な偏った考え方がいかにもグローバルスタンダードであるかのようなごまかしがされているような気がする。まあ,そもそもウォール街的暴走金融資本主義がそうだったからといえばそれまでだが,それにしてもここまで来れば異常であるように思われるのだが。 話がそれたが,あえて中村紀洋には,"DREAM AND POWER"を大阪ドーム(この文脈では死んでも京セラドームとは言わんぞ)で歌った1ファンから恐れながら申し述べたい。 金さえたんまりと懐に入れば, ブーイングを浴びながら野球やっててもええの? 小ネタは本日も休場。 BlogPeople ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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