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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
正直なところ,昨日の負け方があまりにもひどすぎたので,今日の試合,しかもナイターからデーゲームになったこの試合の行く末については,極めて悲観的になっていた。選手が一体となってミスを取り返して土壇場でひっくり返した試合を最低のベンチワークが故に叩きのめされた後だけに,選手のモラールの低下が,何より心配だったのである。
しかし,選手の心は,決して折れていなかったようだ。むしろそんなものどこ吹く風とばかり序盤から押しまくった。オッしてキャッツの先発スタンリッジを1回表からきりきりと締め上げて,常に先手先手を取って点を積み重ねた。東出が,梵が,天谷が,そしてフィオレンティーノが,赤松が,激しくスタンリッジを攻め立てて攻略に成功したのである。これこそまさしく今日の勝因といって間違いあるまい。流れを常に手元に引き寄せることに成功したからである。 3回裏に今井が崩れて一時は逆転されても,この流れがあったからこそ,すぐに流れをたぐり寄せて,逆に突き放すことができた。東出の2塁打を基点に,ようやくキャッツがスタンリッジを諦めて出してきたリリーフの川崎を,まだこんなの骨のある相手にあらずと天谷が,栗原が,そしてフィオレンティーノが長短打を連ね,簡単にマウンドから引きずり下ろすことに成功した。この時点で,9割方勝負あったと言ってよいだろう。実際,その後マウンドに上がった篠田も不安定どころか4回裏は1死2・3塁,5回表は1死1・2塁のピンチに立たされながら,ともに併殺で切り抜けることに成功したのである。特に4回裏は大きかった。鳥谷の打球がサード小窪のグラブめがけて飛んでくれたのである。そして目の前にサードベースが空いていたのである。これぞまさに天が我がカープに味方したものと言わずして,何と評せられようか。 あとは,7回8回と筒井が火祭りの生け贄となる姿を見ていればよかったのである。特に栗原。昨日ヒーローになり損ねた栗原。替わり端をセンターへ叩き込む2試合連続のホームラン。格好の起爆剤となった。そして8回裏のとどめのタイムリーも打って,連続マルチ安打を継続した上に猛打賞。このくらい打てるんだったら今まで何をやっていたんだと恨み言の1つもいいたくなるが,4番打者が4番打者の働きをしたら,カープだってこのくらいの試合はできるということなんだろう。いや,天谷もフィオレンティーノもマルチヒットで天谷2打点,フィオ3打点である。このくらい打ってくれれば,悪いがキャッツなんぞに負けるはずがない。もちろん,裏返していえばいかにクリーンアップが機能しなかったかということが赤ヘル咳貧打戦の原因だったというべきなのであるが。 これで終わればめでたしめでたしだったのであるが,9回裏にシュルツを出したら案外不出来で3失点してしまったことが悔やまれる。確かに今日のシュルツ。追い込んでからの球がことごとく高かったし,コントロールも安定していなかった。どうも思うに,6点差が付いて今日も出番はないだろうと高を括っていたところにマウンドに送られ,気持ちの整理が付かない打ちに打たれてしまったような気もする。そうだとすれば,やっぱり昨日に引き続いてベンチワークには問題ありといわざるを得ない。はっきり言って武内でよかったと思うのだが。そして,もしシュルツの登板間隔が空くことを危惧したのであれば,なんで昨日の試合の8回裏の頭から出せないかということを,蒸し返さざるを得ないのである。 もっともその9回裏,心優しきキャッツのジョーさんはカープファンにも手土産を持たせてくれたのである。代打で出てきた「5億円おぢさん」がシュルツの球に押されて力なく打ち上げざるを得なかった哀れな姿。そして1点取られてなおワンアウト満塁という場面で出てきた球界のキツネザル君が,ことごとくボールゾーンのアウトコースの変化球にくるくるバットが回って三球三振した姿。本当に溜飲を下げさせてもらった。その後小宮山とかいう雑魚に打たれた2塁打は,まあ不運な事故のようなものである。と言うより赤松がいくら何でも前に守りすぎていた。定位置だったらただのフライアウトで終わっただろうに。打者に応じて守備位置を変えていたのが災いした結果なのだろうが,あれだけは余計だった。 とにかく,連敗を止めた。首脳陣の不始末を選手が一丸となって取り返した。この姿がある限り,まだまだ戦えるだろうと思う。そして,それまでばらばらだった打線が,ここに来てようやく繋がり始めた。クリーンアップが機能し始めた。今頃遅いわいといってやりたいくらいだが,それでも繋がらずに苦労するよりはよい。天谷も栗原も,そしてフィオレンティーノも今度こそはこれをきっかけに勢いを取り戻してもらいたい。そのためには,まず明日である。キャッツはまた鶴とかいう雑魚が出てくるようだが,ならば前田健太を立てる以上は負けることは許されない。というより, これ以上「神の子」に試練を与えなくてもよいだろう。 たまには早いうちに点取って楽に投げさせてやらにゃあいかんだろう。 明日も,今日のような選手一丸となって戦う試合が見たい。ベンチワークの機能不全なんか吹っ飛ばすようなすっきりした勝ち方が見たい。野村謙二郎や大野豊に仕事をさせないような試合が見たい。とにかく,今日はよかった。 まだまだ。明日勝ってこそ本物。 BlogPeople ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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