ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

はっきり言って，今日の試合もずいぶんかったるい試合だった。このまま負けでもしたら，ずいぶん後に尾を引いたに違いない。しかし，その可能性は極めて高かったと言っていい。

そんな流れを，シャビエルが一振りで替えた。1点ビハインドの無死二塁。一軍初打席での立ち居振る舞いは，実に堂々としていたが，それでもうまくヒットでも打ってくれれば御の字と思っていた。確かにウェスタンでの活躍は規格外のものだったが，それをもってしてもいきなりホームランというのは，まあ難しいだろうと思っていたからである。

しかし，彼の危険な能力は，そんなものを超越したものであったらしい。

ともかくも，NPB史上60人目のプロ初打席初本塁打である。そしてこの一振りでお立ち台に上がったのだから，まさに値千金という言葉さえ陳腐に感じられるくらいである。それはただ単に逆転本塁打であったからではない。チームの悪い流れを，そして連敗中の悪い要素がそのまま出ていた今日の試合の流れを，一振りで切り裂いたからであるからに他ならない。

とにかく，これでカープにとって新たなスタア誕生の瞬間と言って過言ではないだろう。それは，待望久しい本格派スラッガー誕生の予感さえさせるのである。もちろん，それを切に願うものである。

もっとも，カープにとってプロ初打席初本塁打というのはいやなジンクスがあるのであって，かつてカープでプロ初打席初本塁打を打ったのは森厚三，阿部慶二，広池浩司，比嘉寿光。実はこの4人とも通算本塁打はその1本だけである。投手である森と広池はまあともかくとして，阿部は通算安打2本，比嘉が3本。ホームランどころかヒットの積み重ねすらままならないまま現役を終えている。バティスタには，このジンクスをも打ち破る活躍が期待されるし，きっと出来ると思う。

今日はこのくらいでいい。本当にバティスタ様々だ。明日のマリーンスの先発は佐々木千隼だから，メグセンスではきっと積極的に使われることはないと思うが，しかしあんなものを見せられたら，使わなきゃ損だ。そしてカープは勝ち運の祐ちゃんを押し立てる。非常に楽しみだ。メグの差配ぶりだけが不安材料だが。

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とにかくこれをリスタートにして一戦必勝。

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