ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

かろうじて引き分けに持ち込めたのは，ひとえに投手陣の働きの賜である。野村の粘りにブルペンが呼応したか，あとは完璧に抑えきってくれた。

それだけに，今日の攻撃陣はハリさん流にいうならば「大喝」だ。６回まで箸にも棒にもかからず，ようやく３連打で１点取ったら追い越しきれず，あとはまあ，話にならない。いくら鈴木翔太が年に一回と言ってもいい素晴らしいピッチングをしたとはいえ，それでやすやすとシャッポを脱いでいるようでは，先が思いやられる。今はいいかもしれないが，短期決戦になったらこんな詰めの甘いことをやっていたらまた負ける。

それでもタイガースが負けてくれたので，最低限の引き分けでマジックナンバーが点灯した。しかし，残り４０試合あまりで３３などというのはそれこそ”Magic”以上でも以下でもない。昨年のように，これを契機に怒濤の進撃であっという間に減らしてこそ，意味があるのだ。

だから，マジックナンバーが出たという結果に浮かれず，この試合を反省して今こそ締めていってほしい。今日はそれだけにしておきたい。

今日の試合のドラゴンズの士気には，きっと敵将森繁和の秘めたる闘志がプラスされていたに違いない。森監督のご長女が，若くしてお亡くなりになったという。謹んで御冥福をお祈りしたい。きっとグラウンドに立つこと自体も胸が張り裂けるほど苦しいことだろう。

もちろん，だからといってカープが香奠代わりの白星を恵む必要はさらさらない。グラウンドは鉄火場だ。森繁和の闘志を上回る闘争心を明日から見せつけなければなるまい。ナゴヤドームには，在中京だけではなく，全国からカープファンが集っているのだから（チケット問題が解決されないからというのはさておくとして）。

気合を入れ直して明日から戦え。

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