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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
私も長い間野球を見てきているから,当然その間にプロフェッショナルの門をたたいた選手は,もはやカープだけでも数えきれないくらいになる。♪子どものころからエースで四番,ではないが,スカウトの眼鏡にかなうだけでももう野球のスーパーエリートなのであって,少なくともスタートラインはみな平等なのである。しかし,そのなかでも「ドラフト1位(1巡目)」という看板は特別なのであって,それだけで球団ファン関係者の期待を一身に背負うだけでなく,みんなスタアへの道をこれにみるのである。
けれども,その金看板は,結果を保証するものではない。もちろん山本浩二のように金看板から大看板に出世した例もある。一方で,その金看板を輝かせぬまま消えて行っていった選手がいることも,また事実なのである。 ところで,あの一部のあほうどもの喝采のもとに導入された「栄養費ドラフト」が終焉して以降,カープのドラフト1巡目指名選手で全く結果を出せずフェイドアウトした選手はあまりいない。それだけカープのスカウティングの確かさの賜物といえるけれども,もちろんその選手の精進が第一というべきだろう。ここ十年のドラフト1巡目指名の中の出世頭は野村と大瀬良になるだろうが,彼らとて決して順風満帆であったわけではない。小園のような嚢中の錐もいる一方で,長い雌伏を経て初安打,今シーズンには初本塁打を放ちようやく一軍の座を確固たるものにした高橋大樹の例もある。 その意味では,はっきり言うならば,野間は心配だ。何が心配かといって,持っている潜在能力の半分もグラウンド上のパフォーマンスとして出せていない。その理由を慮るに,どうも標題に書いたことが頭をよぎるのである。 今シーズンはまずオープン戦最終盤に肝心の走塁でミソをつけて緒方くんを怒らせ,無期限ファーム行きだったはずがなぜか開幕一軍に座った。私はこれが今シーズンのボタンの掛け違えだと思っているくらいである。そして,あのハマスタでの怠慢走塁。その後の緒方くんの殴打事件だけがクローズアップされるのだが,それだけ緒方くんを怒らせるだけのことが積み重なったというべきなのである。 もちろん,野間がいい加減に野球やってるというつもりはない。そんな了見だったらとっくに消えているだろう。しかし,必死さ,と言って語弊があるならばその度合いについていえば,はっきり言って物足りないのである。彼のプレイには,命がけの必死さ,達川光男流に言うならば「生活感」が感じられないのだ。 これがドラフト1巡目指名として十人並みの選手だったら,かえってここまで言わない。しかし,野間は同県人(兵庫県三木市出身)であるし,ドラフト前には「1巡目指名でもよい」と名前を挙げたほど私も評価していたのである。だからこそ歯がゆいのだ。 カープファン諸氏が言うとおり緒方くんに好かれていたのかそれとももっと上のほうの寵愛を得ていたのかは知らぬが,今のままでは角を矯めて牛を殺すも同然だ。佐々岡が来シーズンの外野手の布陣をどう考えているのかはわからないが,少なくともレギュラー候補,一軍枠確約のような起用はしてほしくない。彼に足りない「命がけの必死さ」を引き出すような差配をしてほしいと思う。 それよりなにより。まずは野間自身が,今オフは映像やイベントから消えて,必死になって鍛錬してほしい。このままじゃ,今に宇草にさえ抜かれるよ。 結果で見返してみろ。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/11/30 02:24:52 PM
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