ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日はこれに尽きるだろう。据え膳を押し返して押し返して押し返してそれでももう一度来たフルベースのチャンスに，ここまで苦労させられた男が出した一発回答。きちんと努力する者に神は必ず微笑むという証左だろう。甘いストレートといえばそうだったかもしれないけど，弾道の美しさはこれぞ堂林と言うべきものだった。半分くらい，胸のつかえが取れたような気がする。

そして塹江。だんだんとピッチングが堂々ととしてきたような気がする。そこでぽんとついたプロ入り初勝利。きっとステップアップをしていくだろうと思う。思えば望月もそうだった。これは大事なことで，好投しながら白星に繋がらないとちょっと打たれた後の修復が効かないのである。それほどひとつの白星というのは自信になるものなのだ。このプロ初勝利は，あるいは9回に苦心のピッチングになったタモツさんを支えたのも，望月が守ってくれた賜物だったのかもしれない。

これで終わらせればまあよかったねというところなのだが，それまでの試合内容はまあ最低だった。とにかく攻撃がいけない。誠也がチャンスメイクをするような攻撃は怖くもなんともないのだ。もちろん今日は松山が繋ぎ，堂林が結果を出したからよかったようなものの，特に先のタイガース戦などが完全に誠也が孤立してしまっていたことは確かだ。それでも辛抱してチャンスメイクに徹せられる強さがあるのが誠也の成長なのだが，ならばそれをせめて盛り立てなければいけない。

まあ書きたいことは山ほどあるのだが，今日は堂林と塹江に免じて書かない。これだけの選手を起用したりしなかったりで通してきた佐々岡の感性ってほんとうに盆暗だねえと悲しむだけにしておこう。いけない，また嫌事を書くところだった。まあいいか，事実だから。

明日はいよいよブリリアントルーキー・森下暢仁の本拠地デビュー戦であるのだが，いかんせん天気が微妙だ。予報では一日雨なのだが，18:00頃から試合中にあたる時間くらいに止み間が出るかもしれないとのことである。それに雨が降ると言っても昨日一昨日のようにバケツをひっくり返したような雨が降り続かない限りは，なんとかなるかもしれぬ。ある意味森下には試錬かもしれないが，それをさらりとかわして欲しいところである。

とにかく，勝ちたければ打つしかない。点を取るしかない。「守り勝つ野球」なるものの無意味さを，今日の試合が示したではないか。

点を取れば勝てるんだから。


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