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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
カープは明日から水道橋で九州シリーズ代替の2連戦,週末はホームでタイガースとの三連戦を控えているのであって,アホな実況アナウンサーなどは「交流戦までに少しでも借金を減らしておきたい」などと曰っていたのであるが,それが極めて困難であろうことは,もはや言わずもがなだろう。正直なところ,この5試合,勝てそうな気がしない。雨で適当に流れてしまえとさえ思うが,水道橋は屋根があるから無理だし,週末の土日は天気が良さそうなので,それも叶わない。
なんで勝てそうな気がしないかというと,偏に致命的なほどの得点力不足と言うことに尽きる。ピッチャーは試合を作るだろう。明日は予告大瀬良大地で,明後日はおそらく九里亜蓮,週末は森下暢仁,高橋昂也,床田寛樹とくるはずだから,そうそう崩れることはないと思われる。しかし,いくらピッチャーが抑えたところで,オフェンスが点取れないと勝てないのだ。まさかオフェンスが取れる点以下に必ずピッチャーは抑えろというわけではあるまい。昨日の試合でホームランを打たれたコルニエルを責めるあほうはいないだろうが,同じことをいっているに等しいではないか。 もちろんこの現状を是としてみている向きはさすがに一部の狂信者以外淘汰されたようではあるが,ならこの現状をどう打開したらいいかという明確な処方箋が提示されているわけでもないようだ。ファームで結果を出した選手を積極的に使えというのはいいのだが,それだけでいいのかという疑問は避けられない。何が言いたいかというと,長打力のある選手を積極的に起用し,長打力でガツガツと点を取る方向にシフトせよという見解が,なかなか見られないのである。 しかし,はっきり言うけれども,時代はもう「フライボール革命」なのだ。単打でコツコツと点を取る野球は時代遅れなのである。なぜかいまだにカープファン界隈にはもはや広商でも放棄したような「機動力野球」を捨てきれない向きが多いようなのだが,そんな野球はもはや否定されなければならない。ましてプロフェッショナルでは。 でも今の打撃コーチは盆暗ばっかりだから,それに対応出来ていない上に,一生懸命長打力のあるバッターを単打製造機に作り替えているのが現状だ。そしてそれに歓呼の声をあげていたのは多くのもの知らぬカープファンなのであって,それを自己批判せずに現状に不満を述べるのは本来おかしな話だ。だからこそ現状打破のための有効な処方箋が提示できないのだろう。 その意味で言えば,今やらねばならないことは長打力のある選手の緊急補強と,打撃コーチの一掃である。そもそも今の自称打撃コーチたちは,長打力のある選手の育成方法など分かるわけがない。「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」。 今日の文章を書くに当たって標題に持ってきたのはいうまでもなく植木節の名作「無責任一代男」の締めの文句である。プロ野球なんぞ結果至上主義のもっともたるものだから,タイミングにC調に無責任であろうと白星に結実すればそれでよいのだ。多くのカープファンはその点を果たして理解しているだろうか。 ついでに言うと,この歌詞の元々の青島幸男翁の原案は「こつこつやるやつぁ,バ,カ」だったらしい。そのほうが突き抜けた感じがしていいかもしれないが,さすがにオリジナルが出た当時では大衆受けしないとみた萩原哲晶翁の慧眼で「ごくろうさーん」に直されたらしい。しかし,今のカープについて言うならば,青島幸男翁のもとの歌詞の方がぴったり,な気がする。 コツコツやって負けるならそれは間違いなんだよね。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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