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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
先日各媒体で既報の通り,漫画家の水島新司翁がお亡くなりになった。もちろん私は子どもの頃は「ドカベン」で育ったし,やがて「あぶさん」に感化された世代であるから,水島新司翁にはお世話になったのである。
あぶさん,いや景浦安武は五十路どころか60歳代まで現役を続け,福岡のとんでもないスーパーヒーローになってしまった。その転換点になったのは1985年オフ。実はこの年景浦安武は南海ホークスを自由契約になったものの,入団テストを受けて合格し,翌1986年からは杉浦監督の下で主軸打者として大活躍することになる。その転換をなぜ水島翁が描いたかはもはや想像の域を出ないのだが,思うに南海ホークスという球団がどん底まで落ちきって閉塞感にあふれていたからではないか。 以前も書いたが,1985年の南海ホークスは首位打者の落合博満の打率と変わらない勝率でシーズンを終え,もちろんダントツの最下位。10月など1勝10敗1分けという惨憺たる成績でフィニッシュしたのであって,南海ホークスの暗黒ぶりは極まっていたのである。きっと水島翁は,それを振り払う役割を景浦安武に託したのではないか。その後南海ホークスの身売り,福岡移転という転換期もあえて大阪のスタアとしてではなく,杉浦監督とともに福岡に行くというところを描き,福岡のスタアとなるべくキャラクタライズしたのではないかと思うのである。 もっとも,いくら何でも最晩年の姿は現実とは飛躍しすぎているし,批判もあったに聞くが,あえて描き続けたのは,その方がビッグコミックオリジナルの読者に受けたという以上でも以下でもあるまいと思う。まあ,漫画だからいいのだ。誰もサザエさん一家が50年間年を取らないのを咎めないのと同じだ。そのくらいの夢がなくなるようでは日本も終わりだ。 その意味では,いささか牽強付会に過ぎるようだが,今のカープはまさに大きな転換点にあるといってよい。三連覇の栄光から一気に3年連続Bクラス,ことに佐々岡盆暗政権の暗黒ぶりは目に余る。しかもまず間違いなく誠也という攻撃の軸が抜けるという大戦力ダウンが待っている。まったく,目の前真っ暗で夢さえも見れない。その上に頭の弱いファンもどきが過大な期待をしているマクブルームがいつ合流できるかわからないという状況では,話にならぬ。 本当にね,今カープに必要なのは,現状を思いっきり打破するようなスーパーヒーローだよ。もちろん景浦安武は漫画の世界以上でも以下でもないから,現有戦力でそれに嵌まるような選手を考えるならば,やはりここは小園,林,奨成しかいないだろう(中村健人と末包はまだ未知数の要素が多いので考慮しない。)。この3人がなぜ相応しいかって?まさに彼らはダイヤの原石だからだよ。ほかのガラス玉のような選手とはものが違うとしかいえないし,それが理解できないなら,身の不明を恥じたほうがよい。てゆーか,頭悪すぎ。 何度も言うが,真鍮はいくら磨いても金にはならないし,硝子をいくらうまくカットしてもダイヤにはならない。ピカピカ光れば何でもいいというのだったら,カラスと一緒だ。まっとうな人間を気取るのならば,まずものの値打ちを見極める力を持ったほうがいい。まあ,それでも,正体不明の「カープらしさ」などと言う言葉を持ち出してガラス玉や真鍮のような選手がもてはやされるんだろうな。あーあ。ほんと,責任者出てこい!といいたいよ,まったく。 だから出てきはったらどうするって?知るかい。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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