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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
数年前に水沼四郎翁に話を伺ったときに,「理想は1-0で勝つこと」という言葉を聞いたことがある。これはある意味当然で,相手を0に抑えさえすれば1点取れば間違いなく勝てるのであって,最も美しい理想型であるといえるだろう。ただし,そうそう毎回毎回そんなわけにはいかないのもまた当然なのであって,だからこその「理想」なのだろうと解釈している。そういえば江夏豊翁だったか,投手の理想は27球で試合を終わらせること,との言があるが,これもそんなわけにはまずまず行かないからこその「理想」というべきなのだろう。
長々と前置きを書いたが,そもそも論としてそういう野球ができるチームというのは,間違いなく強いチームで,点なんていくらでも取れるからこそウノゼロゲームが美しく見えるというべきだ。すなわち,こんな勝ち方「も」できる,のである。しかるに今日のカープ,最終スコアは2-1で,よくロースコアの接戦を制したといえるのだが,果たしてどう評価すべきだろうか。 まあ,答えは決まっているだろう。今のカープ,ロースコアの競り合いで「しか」勝てないのである。当たり前だ。点が取れないのだから。何度もネタにするようだが,かつて弱小カープの絶対的エースだった長谷川良平翁と弱小スワローズの絶対的エースだった金田正一翁が合い言葉のように言い合っていた,「1点取られれば危ない,2点取られれば負け」そのものではないか。 確かに,今日の相手先発が石川歩という点からすれば,そうそう点は取れなかったかもしれない。しかし,相手がエース格だから点が取れませんでしたなんていっていたら,本当に勝率3割切って最下位になるよ。相手がエース格だろうがなんだろうが,打ち込んで点が取れないと優勝なんてとてもとても。事実,昨日の森遼大朗だって崩しきれなかったじゃない。それほどまでに今のカープって,オフェンスが腐ってるんだよね。 それに,いくらローテーションピッチャーだからといっても,そう毎回毎回クオリティスタートができるわけではない。時には点取られることもある。じゃあ点たくさん取られたから負けましたでいいのか。オフェンスの反発力は見せられないのか。もしそうだとしたら,最下位になるとかいうどころの騒ぎじゃない。即刻プロ野球なんて看板下ろせばいい。 それなのに,今日の勝ち方などさぞもの知らぬあほうたちは「守り勝つ野球」を体現した,とでもいうんだろうな。きっとものすごく美しい勝ち方をしたと思っているだろう。アホかというまでだが,そんなアホがうじゃうじゃしているからやってられないのである。ひょっとして,今年のカープのチーム防御率は1点台で収まるとでも思っているのだろうか。いや,そんな奇跡があったとしても極度に得点力が低ければ勝てないのだが,その点を「守り勝つ野球」信者の皆様はどう考えているのだろうか。 しつこいようだが大事なことだから何度も言う。優勝できるチームに「守り勝つ野球」などという言葉は存在しない。今時広商だってやってないんだよ。カープってアマチュア以下かい? なんとも情けないねえ。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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